第9話教会へ行く
昨日は師匠と一緒に夕暮れまで魔法を撃ち続けた。
その結果師匠と同じくらいの『火球』を撃ち出すことに成功した。
最後に師匠から
「お前はナニモンだ?」
って勘ぐられた。
危うく、転生者って言いそうになったけど、
「師匠の弟子ですからこんなの普通です!」
と言ったら機嫌を直してくれた。
相変わらずチョロいね。
そして話は変わるが今日、家族で神殿に行くのだ。第一夫人のアリシア、長男のオリバー、次男エドガーは王都の学園の関係でこの領地にはいない。
よって必然的に父のジャック、第二夫人のスーザン、三男マーク、四男アルバート、長女ジェシカが一緒に神殿に行くことになった。
マークは9歳、ジェシカは8歳でひとつ違いである。
今更であるがマーク、ジェシカ、アルバートはスーザンから生まれた子供だ。
来年度からのマークの王立フォルトナンセ学園入学を神様に伝えに行くのだという。
ちなみにこの世界の学園は日本のように沢山あるが、王都の王立フォルトナンセ学園がこの国、というかこの世界で最高レベルの教育を受けられ1番人気で歴史のある学園なのだ。この学園は王族、貴族、平民などの身分は関係なく実力主義が敷かれている。
そのため学園の入学試験は難しい。だが貴族の子息、子女は一般的に平民よりも高度な教育を幼少期から受けているためそうそう落ちない。
そんな学園に受かったオリバー兄さん、エドガー兄さん、マーク兄さんは凄いのだろう。
姉のジェシカもそこに受けるのだが、かなり心配である。
ん?俺?もちろん合格ですよ。
てなわけで家族が揃ってから馬車に乗ってハワード領内の教会へ向かった。
教会へ着き、中に入る。
そこは神聖な空気を醸し出していた。
虹色のステンドグラスを通り抜けてきた太陽の光が中を照らしている。一番奥には人型の石像が何体も置かれていた。その中に気になるものがあった。
ん?なんか見覚えがあるんだが?
でも、何か思い出せない。
すると思考を遮るかのように奥の扉から司祭らしき人がこちらへ向かってきた。
おっとりしている感じで優しそうな顔つきの男性だった。
「ようこそお越しくださいました。ハワード侯爵家様方。私の名前はエドモンド・ハンクスと申します。お見知り置きを」
代表して父のジャックが挨拶をする。
「ああ、勿論だ。今日は三男のマークの学園合格を神様方に報告したくてやって来たんだ」
「そうですか。ではこちらへ。祈りの間へご案内致します。」
その時、俺は思った。
神様ってテオス様以外にもいるのか?、と。
そんなことを考えていると思う。
あ、あの石像のひと妙に見たことあるなと思ってたらテオス様じゃん!?ということはあそこに並んでるのは他の神様ってこと?
ん?もしかして……。
そこで家族に聞こえないように呟く。
『ステータス』
【名前】アルバート・フォン・ハワード
【種族】人間族
【性別】男
【年齢】5歳
【称号】異世界転生者、神々の使徒、ハワード侯爵家四男
【レベル】1
【能力ランク】SSS
【体力】100/100
【魔力】25800/25800
【魔法レベル】
火魔法LV10
風魔法LV10
水魔法LV10
土魔法LV10
光魔法LV10
闇魔法LV10
創造魔法LV10
【スキル】
アイテムボックスLV10
魔力運用効率化LV10
身体能力強化LV10
物理攻撃耐性LV10
魔法攻撃耐性LV10
隠蔽LV10
無詠唱LV10
手加減LV-
言語理解LV-
魔力操作LV7
【加護】
創造神の加護
やっぱりね。
そこに書いてあったものは
称号『神々の使徒』
神々という時点で複数の神様がいることは明白。
4年間この世界で生きてきて気づかないとは。頭が痛くなってきた。
するとジェシカ姉さんが声を掛けてくる。
「どうしたの、アル?調子悪いの?おねーちゃんがぎゅーしてあげよっか?」
そうして姉に抱かれるアルバート。
中身は成人した男性である。
一瞬俺はいけないと思ったがここは異世界。合法なのだ。
ジェシカは女の子特有のいい匂いがした。
「おねーちゃんのおかげで元気出た」
いろんな意味で。
「そっか。それならよかった、ほら行くよ」
そうして俺たちハワード家は祈りの間へ向かった。
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