感謝

俺はその次の日、芽衣に電話して昨日の事を話した。

芽衣は落ち着いた口調で俺に聞いてきた。



「どうしたいの?」



たった一言、それなのに俺に重くのし掛かる。

俺が黙っていると芽衣は言った。



「未映ちゃんの所に行くなら行ってもいいと思う。

…ただ一つ言いたいのが、未映ちゃんの所に行っても苦しいだけだと思うよ。

…芽衣が言いたいのはそれだけ。バイバイ、今までありがとう。

凄く楽しくて、幸せな日々でした」


そう言って、芽衣は電話を切った。



芽衣は分かっていたのだろう。未映からメールが来た時から、二人の関係が終わることを。

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