河瀬 芽衣

俺はその後、学校がつまらなくなった。


前なら授業中、未映と目が合っては照れながら手を振ったり。

席が近いときなら手紙で会話したり。



退屈な日々。

いつしか俺は授業中寝るようになった。


そして成績は少しずつ落ちていき、ついには補習に呼ばれるほどだった。



そんなある冬休みの日。

その日も補習のため学校に向かった。

その時、ある一人の女子に話し掛けられた。



『河瀬 芽衣』



ちなみにそのときの俺は、


「別れてから雰囲気が怖くなった」

そんな事を言われてたからか、話し掛けてくれる女子なんていなかった。


しかし芽衣は違った。

補習のたびに隣に座り、ずっと話し掛けてくれた。


俺は少しずつ芽衣のことが気になるようになった。

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