A Couple Of Fruit.

夕闇

山岸 未映

俺が愛した大切な人。

山岸 未映。


最初の彼女。

俺は常に未映を想いながら過ごしていた。


たまにケンカしても、いつの間にか仲直りする。

理想のカップルとまで呼ばれた俺達。


でも俺の愛し方は間違っていたのか。



「重すぎて一緒に居るのにもう疲れた。お願いだから別れて欲しい」



泣きながら言われた。

その時、俺は女々しくも涙が出た。


二年くらい付き合った。

別れるなんて思ってもなかった。


手も繋いだ。

キスもした。

一緒に泊まり掛けで旅行もした。


『ずっと一緒』

二人で交わした約束。



果たせなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る