第7話 三つの朱の六芒星。
銃をつきつけたまま、
「特別刑事法第四条、魔法で社会へ被害をこうむったことにより、あなたをここで捕獲します。また・・・」
「抵抗の意思を示された場合、状況によってはこの場で殺害します」
「
「マスター、危険です。お下がりください」
ノアが俺を
「あなたたちがその犯罪者を
「
「まぁおれくん、誰が悪いのかっつー話はね、感情的に進めてはこじれてしまうものなのだよ」
「でも、こいつの話は
「まぁまぁまぁ、落ち着いて」
大きな鼻息をついて、
「コワいおねえさんに質問なんじゃが、あたしが何したのがダメだったんらい?」
「さきほど申し上げたとおり、魔法で社会へ被害をこうむったことが原因です」
「でもあたしゃ、この力で人を傷つけたり、物壊したりしてないんだけど?」
「魔法を使用する事が、すでに罪なのです!」
「コワいねえちゃんも、この力は使えんじゃん!」
「私は国から、正式に魔法を使用する許可をいただいています!」
「んな
「抵抗せず、速やかに捕獲されなさい」
「頭あほぷーか! 力使うだけで罪っつー理屈で納得できるか!」
顔を真っ赤にして、
俺は
「ナニさ!?」
「感情的になるな!」
「なってーないわああああああああああああああああああああああ!」
「なってるだろ!」
大きく息を吸い、吐きだした
「あたし、この力で悪さなんてしてないからさ。話し合えばちゃっちゃっと解決できるもんだと思ってたんだけど、な~んかムリっぽいよねえ~」
首をコキコキ鳴らして、
「・・・おい、
「へっちゃらだよ、おれくん。この子とやり合ってもあたしはケガしないと思うし、ケガもさせないと思う」
些天意は腕を組んで、
「片眼だけの
「状況によっては殺害すると、事前に
「捕獲でも殺害でも、やれるものならやってみなさい」
不敵に笑って、
「・・・やれるならね」
「・・・・・・」
「あなたとあたしの力の差、教えてあげるわ」
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