Ⅲ.『大司書、親の気持ちを知る

「……並行宇宙における多弦論の四次元的解釈にもとづいて、亜時空間跳躍リープの基礎理論が確立されたんでしょ?」

「ええ」

「じゃあ、超次元理学のパラドクスは、とっくに解消したってこと?」

「近傍次元において、という限定はつきますが、おおかたの次元学者は見解を一致させています」

「それが四半世紀まえだっけ。半世紀が五十年でフィルネットでいうと、ええ~っと……」

「ジョン、時間の換算にはこちらの資料を。そのうち慣れてくるでしょうが、換算するより、異なる時間尺スケールをおもい浮かべると楽です」

 宙をなぞり、裂け目のような線分から目当ての書物を引っ張り出す。ジョンへ渡すや否や、『What is the TIME?』と表紙に書かれた革装丁の本が白いボディに"吸い込まれていった"。

「サンキュ、ザック。ふぅーん、フィルネットの時間ってホント、一瞬なんだ」

 独り言をこぼしつつ、すかさずジョンが脇へ放る仕草をしてみせる。

 すると、ボディに吸い込まれた本が、無重力下のようにワタシとジョンのあいだで漂った。わざわざ書物の形を取らせたデータベースは、半分がデジタルノイズに還元され、バグに侵食されたようになってしまっている。

 ジョンのまわりには、そんな具合に"読み散らかした"データ群が無数に舞っている。

「ジョン、いくらすべてビットに過ぎないからといって、格納くらい自力でしましょう。ブックシェルフへのもどし方は前にいいましたよね」

「うん、あとでー。まとめてやるー」

 気だるそうに言いながらジョンがコイントスするような仕草で次々、データベースから目的の情報を引き出しては、ポイ捨てしている。デジタル空間が"散らかって"も実害はないが、視覚的に乱雑なのは落ち着かない。

「……リアルワールドの親御さんには感服します」

 散らかった本の残骸を片づけていると、ワタシの言葉が聞こえたのか、ジョンがぼそっと尋ねてきた。

「あのさ、ザック。親って……どういう感じなの?」

 平然を装っているが、先から同じ本ばかり出し入れしている。特に関心がある質問のときの癖だ。

 ワタシは気づかないフリをして、「"感じ"、とは? 質感のことですか」と返す。故意ではなかったが、ジョンは苛立ったときのジェスチャーで髪(古典雑誌から"引用"したというモヒカン)をガシガシ搔き、「ちがうってばザック! なんでそこ、テクスチャのことになるんだよっ」と語気を荒げる。

「問いの厳格化は重要です。適切な回答に不可欠ですから。それと、ワタシをそう呼ぶのは……」

「あ゛あ゛~もうぅ! めんどくさいなぁ。そうじゃないだろ~」

「なぜ、そういらだっているのです? ワタシに聞くのが手間なら、自分で探したらどうですか?」

「検索してわかるんならいちいち聞いたりしない……」

 立ち上がりかけ、ジョンが唐突に言葉を切る。苛立ちの表情が一瞬にして険しいものへ変わった。

「……ザック。いまのって悲鳴だよね?」

 怒りが特定の方向に向いている。図書館で過ごすうち、ジョンにも館内の状況が直感的に感じ取れるようになったのだろう。方向は間違っていない。

「ええ……ミズ・メアリーですね」

 ジョンにはそこまでわからなかったろうが、司書プログラムは"館内のどこにでも存在する"。ワタシには貴婦人ミズ・メアリーの甲高い叫び声と、ほぼ同時にフィルビヴロへ"出現"した存在も感じ取っていた。

「ジョンはここにいてくださ……ジョンっ!?」

 気を取られたわずかなあいだにジョンは姿を消していた。

「やれやれ。好奇心は猫を殺めるといいますよ」

 古代のことわざをすぐに打ち消し、ずいぶん大きくなった人影をトレースする。

 断続的な"跳躍"が現場へ向かっているのを感じ取りつつ、ワタシも目的地をおもい浮かべた。


「メアリーさんっ!」

 倒れ伏している灰色がかったパラディホムスの横にジョンがしゃがんでいた。

 情報体の輪郭に"ゆらぎ"とブロックノイズがみられるものの、パラディホムスとしての波長は間違いなくミズ・メアリーだ。彼女の状態は軽いフリーズで、失神しているようなものである。ショックは大きかっただろうが、パラディホムスとしての存在に問題はない。

「リジェクションの余波ですか」

 貴婦人の診断を終え、これで幾度目になるかわからない無力感をコア・コードに抑える。リジェクションされたパラディホムスに他パラディホムスができることはほぼなく、自己修復機構の処置を見守るくらいしかない。

 世界フィルネットに、より自己を溶けこませている情報体ならば、怪我の程度は軽かったかもしれない。あるいは、フィルネットで唯一、情報体に対して〈拒絶〉権限が与えられている"連行官"へ抵抗しなければ、負傷することもなかったかもしれない。

「……あんたかっ!」

 ボディに紫電をほとばしらせて怒りを表現する若者を、本人にだけ聞こえる通信で制す。

(落ち着いてください、ジョン)

 同時にミズ・メアリーを〈拒絶〉した、鏡面張りの三方二十面体カタランの立体へ問いかけた。

「フィルビヴロへようこそ、〈アグネィル〉」

 トゲを生やしたサイコロのようなプログラムは応えない。ゆったりと回転しながら、宙に浮いている。

(なぜすぐ立ち去らない……?)

「司書ごときが僭越ながら申し上げますが……このところ、ご来館の頻度が高いかと」

 無反応な立体キューブに構わず、苦情を口にする。会話できる相手ではないし、できたとしても機械的な命令文しか言わないだろう。

「つい数分前……いや、これは"人間的"でしたね? われわれなら、七千八百八十四ティック前と表現すべきでしょうか? 本館から来館者パラディホムスを御召しになっている。そこからまだ、百二十八ティックも経っていない。リアルワールドが天変地異カタストロフィにでも見舞われたのですか?」

(ならいまが、チャンスか)

 ワタシは理由探しから時間稼ぎにリソースを切り替える。明確な問いかけダミーを提示し続けることで〈アグネィル〉を足止めし、留まっているあいだに中枢コア・コードへアクセスを仕掛けて情報を覗き見る。

(やはり……っ!)

 案の定、断片的に取得できた〈アグネィル〉のデータには、見知った情報体が囚われていた。余所で特定したのだろうワタシの知らない情報体も混じっていたが、データの牢獄に隔離されている一人は、ミズ・メアリーと館内を巡っていた幼児体型のパラディホムスだった。ミズ・メアリーはこの情報体を〈アグネィル〉に連れて行かれたときに"抵抗"したのだろう。彼らアグネィルは容赦を知らない。

「いやいや、こちらフィルネットから頻繁にバックアップ情報体を引き抜かざるを得ない事態など、そうそう起きては困る、でしょう? 何といってもリアルワールドの人間にとって、情報体のダウンロードは……最後の手段Last Resortですからね?」

 口では余裕を装っているが、浮遊し続けるキューブに、あらゆるネガティヴな展開がワタシの思考を離れない。それらを否定すべく、ワタシはフィルネットにおいて絶対権を持つプログラムの内部を覗いていった。

 この世界の〈プログラム同士の改竄を禁ずる〉というルールのおかげで、覗き見る"だけ"なら問題ない。意識の特定・転送を担うという高度なプログラムとはいえ、所詮、プログラム。特化しているぶん、付け入る隙は多い。

(リストには……ダメだ。わからない。仮名かめいのうちは自己が定まらないということか)

 目当ての名簿はすぐ見つかった。だが内容がさっぱりわからない。

 おびただしい数の羅列は不正確な固有名なまえに代わり、データ世界における個を特定し、再定義する一連の情報で埋め尽くされている。複雑怪奇な多重式はワタシの知らない未知の素子も多く、個としての意識を定義付ける難しさを示している。

 自己の"不確定性"を強調するように刻々と変化するパラメータが、ワタシには紐解こうと躍起になる人間マシンをあざ笑っているようにみえた。

(なにしてるの、ザック?)

 象形文字ヒエログリフを高速で"手話"しながら、ジョンが沈黙しているワタシに意図を尋ねてくる。〈アグネィル〉にはビットの"ゆらぎ"にしか見えない古代文字を視覚的に表現して意志の疎通を図る。なかなか妙案だ。

(情報収集です。君は彼女と離れなさい)

 楔形文字を宙に描いて返し、ジョンをこの場から退かそうとするが、思い詰めた表情をした情報体は動こうとしない。

 決意の無言に、ワタシの思考が嫌な予感シミュレートを告げる。

「あんたたちは、あっちの世界を知っているな?」

 若き情報体が自らの姿を反射したキューブをまっすぐ、"見すえた"。

おれたち人間が非可逆性のダメージかなんかを負ったから、予備パラディホムスを引ったてにきたんだろう? あっちの世界から命じられてきた、っていうほうが正しいか。だったら……」

(……っ!? やめなさいっ!!)

 ジョンの意図を察し、ワタシは〈アグネィル〉とのあいだに割って入ろうとする。

「"おれはだれなんだ?"」

 ワタシにとって位置関係が意味を成さないのと同じように、ジョンもまた自分の"立ち位置"を変えるくらい造作もない。ワタシをするりと躱し、ジョンは指向性のない多面体に向きあっていた。

「答えろ、〈アグネィル〉」

 浮遊立体はやはり応えない。回転する幾多の面が万華鏡のように、いまだ雷光を纏わす情報体を映す。

「彼らとの意思疎通はできませんよ。こちらの言葉を理解しているかさえ、怪しいのですから」

 焦りを見せないよう、さりげなくジョンの注意を引く。傍らでは、ノイズの減り始めたミズ・メアリーが徐々に整合性を取り戻し始めていた。

「……うそだな、ザック」

「虚偽ではありません。〈アグネィル〉の記録なら君も……」

「いや、あいつらのことじゃない。……おれのことだ。なにか隠してるだろ」

 淡々と否定する言葉は怒りより、失望のほうが大きい。かすかな自信と達成感も伝わってくる。

「それは……」

 ジョンの成長を加速させることで〈アグネィル〉を欺く。この作戦を秘密にしたつもりはない。

 だが、本人に言うこともなかったのだから、非難は甘んじるべきだ。

「おかしいとはおもってた。いくらザックがいるからって、いちパラディホムスに"図書館のほぼ全権"、貸すかよ」

「……バレていましたか。手っ取り早く効率的だとおもいまして」

 当然だ、とばかりにジョンが鼻をならす。

 "司書権限の一時的かつ一部貸与"。それによってジョンは、ほとんどのデータベースにアクセスし、飽くなき好奇心をとことん満たすことができる。ワタシは時折、助言するだけでいい。

 われながら妙案だとおもったものの、若きパラディホムスはもっともな疑問で顔を曇らせた。

「ならどうして、来館記録ログだけアクセスできないんだザック。おれの権限じゃ、弾かれたよ」

「逆に尋ねますが、ではなぜ、ログにそこまでこだわるのです?」

「〈アグネィル〉にも言ったろ。おれは自分が知りたい」

 ワタシを見すえる目は真剣だ。はぐらかしはもう、許されない。

「いいでしょう。ただ、貴方の求める"答え"にはならないかもしれませんが」

 そう前置きし、ジョンの目を見つめ返した。

「似たような事例は過去、あったと言ったのはおぼえていますね」

「ああ」と肯定の意を伝えるジョン。すぐには問いに答えないワタシを辛抱強く待っている。

(我慢をおぼえましたか……成長しましたね)

「シンプルなことですよ。過去の新生児パラディホムスたちはいずれも、まもなく"召されていました"」

「……こいつらに連れていかれたのか?」と目で〈アグネィル〉を指すジョン。連行官は"不敬"を知らないようだ。

「ええ。おそらく、その子らはリアルワールドで生まれた際に脳へ、なにかしらの修復不可な"苦痛"を負ったのでしょう。子らの親は、一縷の望みをバックアップに賭してオリジナルの意識をアップロードさせたのでしょうね。もしくは、せめて別の世界フィルネットで生きてほしいと願ったのかもしれません。……どちらにせよ、代わりはみつかったということですが」

「代換の肉体か、新しい子どもが生まれたのか。それで、かつてのパラディホムスをダウンロードしにきたってわけか」

 仮想フィルネット現実リアルワールドの流れる時間には差がある。一概に後者が遅い時代は過ぎ去ったが、双方の差異は、複雑に絡まり合いながらも隔たりは埋まることがない。

 人間は時を超えてなお、失ったものを探す。

 そして取り戻す手段があるならば、行使をためらわない。

「バックアップだろうと、あの子らは間違いなく"ここ"にいたのです。そして笑っていました。……ですからワタシはおもったのですよ、"勝手に連れていってくれるな"と」

 パラディホムスは自分の役割バックアップを心得ている。ワタシプログラムなどよっぽど、自分の使命をわきまえている。

 だからといって、彼らは同時に、人でもあるのだ。

 捨てきれない希望を抱え、〈アグネィル〉に連行される最期にみせる彼らの表情を、ワタシは忘れられなかった。

「だからワタシは策を練ったのです。リアルワールドでの自己と、判別がつかなくなるほどに"成長"したパラディホムスなら、もはや〈御迎え〉に見つからないのではないか、とね。記憶をなくした君は、実験にぴったりでした」

 タネ明かしは終わり、とばかりに両手を挙げたワタシに、ジョンは考え込むように眉をひそめている。波長の"ゆらぎ"が驚きを示していた。

 だが意外にも、「納得」の安堵感が若きパラディホムスからにじみ出ていく。

「"オペレーション"ってそういうことか。てっきり、おれの記憶をもどす手だてでも探しているのかとおもってたよ」

「聞かれていましたか。大人の会話を盗み聞きするものではない、と言ったはずですが?」

「もう子どもじゃない」

 キッと睨みつけるジョン。その足元からノイズ混じりの声が上がる。

「……いいえ……まだまだ、お子ちゃま……ですわよ」

「メアリーさんっ!?」

 ミズ・メアリーの輪郭はまだ不安定で、普段の姿形を取ることができない。それでも、ぼんやりと人型を取った貴婦人が絶え絶えの声で続ける。

「大人なら……親に心配をかけないようにするのではありませんこと……?」

「えっへへ……耳が痛いなぁ」

 さすがミズ・メアリー。二言三言で若者ティーンを諭してみせるとは。

「では、〈アグネィル〉」

 ワタシは多面体に思考のベクトルを向け、やんわりと退館を促した。

「ご用がお済みならお引き取りを」

「待ってくれ!」

 "声"が、〈アグネィル〉のフルネームをよんだ。

「〈ヒト自己情報回収ルーチン〉、聞きたいことは終わっちゃいない」

 その声は緊張し、硬さがありながら、意志をそのまま言葉にしたようにゆるぎない。

 いつの間にかミズ・メアリーの傍を離れた声の主は、この世界で唯一、"消滅"の権限を与えられた存在と向かいあっていた。

「ジョン……っ?!」

 立ち尽くすワタシの前で若きパラディホムスが堂々と、自らの一部コード権化アグネィルへと差し出す。

「パラディホムスとして問う。おれはだれだ?」

 ジョンの指先が粒子状に解け、二本のノイズが螺旋状に絡み合いながら、〈アグネィル〉へ吸い込まれていく。まるでそのままキューブに取り込まれてしまいそうな光景に、ワタシは怒りを口にせずにいられない。

「なぜですっ、ジョン!? 貴方は貴方だ! ワタシが保証します。それともこのまま情報体として、いつまでも暮らしていくことが不満なのですか?……死の可能性を省みないほどに!」

「不満なんて、ないよザケリアス」

 どこまでも穏やかな声だった。

 初めてワタシを名前フルネームでよんだジョンの言葉は、声変わりの済んだ青年のようで、固有の面立ちなどないはずの顔は、いつからか「任せても大丈夫」と安心できるほどに大人びた笑顔を見せていた。

 少し困ったような笑顔のまま、ジョンがはっきりと首を横に振る。

「そういうことじゃないんだ。ここでの暮らしは好きだよ。でも、おれは自分が知りたいんだ。過去のこともどうだっていい。けれど、自分が"何者だったのか"を無視して生きていきたくはない」

 自分が何者かを知りたい。そう願う青年の姿と、覗き見た〈アグネィル〉のリストが被る。

 "ジョンはリストに載っている"。

 漠然と、しかし表現しようのない確信があった。この瞬間もジョンのコードを解析し続けている多面体は、そのコードを"召すべき対象"の変数へ当てはめている。

 結果はまもなく、否が応でも明かされるだろう。

「ですが、それでは貴方は……っ!」

「大司書どの」

 混乱したワタシの思考をジョンとは違う柔らかな声が包んだ。

「あの子は自分で選択したのです……なら、わたくしたちは見まもってやるのが務めですわ」

「……ミズ・メアリー」

 無意識に伸ばしていたワタシの腕を、白磁の手が支えていた。ノイズが残り、いまにも儚く消えそうな手だ。

「わたくし、間違っていましたわ……あの子は、けっして弱くはありませんでしたもの」

 手を離そうとしない貴婦人が誇らしさを伝えてくる。少し寂しさの混じる自慢だった。

「たしかに」

 貴婦人の手をワタシが握り返す。

「そうなのか!」

 いまや、くっきりと成人の形を取ったジョン。彼の驚愕の意味はわからない。

「おれは……"僕"はてっきり、あきらめられたのかとおもったよ」

 〈アグネィル〉との"つながり"は、もはや、雲の合間に差す光のように輝いている。まばゆいケーブルが双方を激しく往き来し、個人通信プライベートネットワークに他者が付け込む隙はない。

(ああ、貴方は本当の自分を、見つけたのですね……ジョン)

 彼の横顔は実にうれしそうだった。

 探していたものが予想より、素敵だったのだろう。もしかすると、反射したキューブに想い願った"己"の姿が写っていたのかもしれない。

 その笑顔は少しだけ、ワタシを安堵させてくれる類いではあった。

「ザケリアス……ありがとう」

 彼の唇が、笑顔が、存在がその言葉を伝える。

 直後、煌めく〈アグネィル〉共々、ジョンの波長は完全に消滅した。

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