第40話 返信の内容
私とクラーナとラノアの家に、一通の手紙が届いた。
それは、レフィリーナちゃんから届いた手紙だ。
ラノアは、それを楽しそうに見ている。一体、どんなことが書いてあったのだろうか。
「ねえ、アノン、クラーナ、二人も見て」
「え? いいの?」
「うん。別に、レフィも怒らないと思うから」
そう思っていた私達に、ラノアは見てもいいという許可をくれた。
正直、手紙の内容はとても気になる。ここは、見せてもらうとしよう。
「それじゃあ、見るね」
「見させてもらうわ」
「うん!」
私とクラーナは、ラノアの手紙を見てみる。
すると、そこには丁寧な字で長い文章が書かれていた。
『ラノアへ
こうして、あなたと手紙のやり取りができることを嬉しく思います。
これから、二人でどんな文通ができるのか、私は楽しみで仕方ありません。
さて、まずはあなたの質問に対して、私なりの答えをお教えします。
ただ、これは個人的な考え方ですから、どこまで参考になるかはわかりません。
そもそも、前提として、私も友達と手紙のやり取りなど初めてのことです。だから、これは一つの意見として捉えて頂けたいのです。
最も、これは私とあなたのやり取りなのですから、私達が納得すればそれでいいとも考えられるでしょう。結局、判断はあなたに任せます。
長くなりましたが、私なりの考えをお教えします。
友達との手紙のやり取りに対して、私は身構える必要などないと思っています。
あなたが書いていた通り、近況を書くのもいいでしょう。他にも、私に質問などあれば、書いて頂いて構いません。
要するに、なんでも書いていいということです。
少なくとも、私はあなたが何を書いていたとしても、嬉しく思います。あなたからの言葉が聞きたいから、私は文通しようと提案したのですから、どのようなことでも書いてみてください。
ただ、悪口などを言われると悲しくなってしまいます。
最も、あなたがそんなことを書く人ではないことはわかっていますので、その心配はしていません。
それに、個人的な趣向なのですが、できれば、私は長い文章を書いてもらいたいと思っています。あなたが紡いだ言葉を多く見たいのです。
手紙に慣れていないということなので難しいかもしれませんが、できるだけそうしてもらえると幸いです。
もちろん、無理はしないでください。私は、あなたと楽しいやり取りをしたいので、無理やり書かせたいという訳ではないのです。
という訳で、これが私の個人的な見解です。
これを全て鵜呑みにするかどうかは、あなた個人の判断に任せます。
また会える日を楽しみにしています。どうか、お体に気をつけて、お過ごしください。
レフィリーナより』
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