第95話 服を脱がして

 私は風邪を引いるため、クラーナに看病してもらっている。

 体も拭いてもらい、とりあえずすっきりすることはできた。

 

 色々な所を拭かれたため、中々に恥ずかしかったが、無事終わったので良かったとだけ思おうことにしよう。


「さて、私も体を拭こうかしら……」


 そこで、クラーナがそう言ってきた。

 今日は、クラーナもお風呂に入らないため、体を拭くのだ。


「それじゃあ、ちょっとそこで、拭いているから……」


 クラーナはベッドから立ち上がり、部屋の隅に行こうとする。

 もしかして、私に見られないようにするためだろうか。

 それは、なんだか不公平な気がする。


「クラーナ、ちょっと待って」

「え? 何かしら?」

「別にここで拭いても問題ないよね?」

「え?」


 私は先程、クラーナに全身を拭いてもらった。

 当然、その時クラ―ナに全てを見せている。


 一応、隠そうとしたりもしたが、クラーナは拭かなければいけないからの一点張りで、それを許してくれなかった。


「私だけ隅々まで見られて、クラーナは隠すなんて、不公平じゃない?」

「それは……」


 当然、それは私をちゃんと拭くためであるだろう。

 ただ、下心がなかったとはいえないはずである。

 それなのに、自身は隠そうとするなんて、なんだか納得いかない。


「だから、ここで拭いて欲しいなって……」

「なるほどね……」


 私の言葉に、クラーナは何かを考え始める。

 自身の中で、私の提案を噛み砕いているのだろうか。


「……確かに、アノンの言うことは一理あるわね」

「う、うん……」

「私だけ見るのは駄目よね……」


 クラーナはとりあえず、私の言葉に納得してくれたようだ。

 やはり、自身の行動に後ろめたさがあるのだろうか。


「それなら、ここで脱がせてもらうわ」

「あ、うん……」


 クラーナは私の前で、見せつけるように服を脱いでいく。

 その顔は赤くなっているが、躊躇いは見られない。一気に脱いだ方が、いいという判断なのだろうか。


 それにしても、クラーナの体はすごい。あまりの美しさに、風邪を忘れてしまいそうになる。


「ク、クラーナ、全部脱ぐの?」

「ええ、脱ぐわ」

「あ、うん……」


 クラーナは下着も全てとり、一糸まとわぬ姿になった。

 しかも、体を一切隠していないため、全部見えている。少々、病人には刺激が強すぎる気もするが、頼んだのは私なので、どうしようもできない。


「さて、体を拭かせてもらうわね」

「あ、背中くらいなら、私も拭くよ」

「ありがとう。あ、胸も揉みたいんだったわね」

「あ、うん……」


 そう言いながら、クラーナは自分の体を拭き始める。

 私も背中を拭くところだけは、手伝ってあげた。後、おっぱいも揉ませてもらった。

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