外交と独立国家宣言 1182文字


 外交なんてさー、私ができるわけないじゃん。ぶー。


 しっぽぷりぷりさせながらもヒラちゃん国家のお城に入場。外交が始まりました。


 外交とは、国家間の交渉をする場で、様々な取り決めを行う場でもある。

 って説明おじさんが言ってました。


 まずは挨拶からだな!


「やっほーヒラちゃんお久しぶり!」

 どや、このフレンドリー感。

「待ってたわサクラちゃん。首尾はどういう感じなの?」

 ちょっと焦ってるヒラちゃん。

「んー、まずは独立国家宣言をしちゃいたいのですけど。ヒラちゃん国家のところで宣言すれば問題あるまい?」

「いえ、それは自分のところでやったほうが良いわよ。うちの属国になるなら話は別だけど」

「それはこまりゅ」


「んじゃあ先に首尾を、ゲリラ戦は成功して、道は開通。兵士約300名うち重装騎兵が41名傭兵50名ってところかな」

「そんなに数を集めたの!? 町レベルって言ってたよね?」

「すごい町でしてぐへへへでへへ」


 独立国家宣言したいけど来ちゃったもんはしょうがない。ハルキ君とあちらの軍師で会議させて、軍事的な協力を大筋で合意。ヒラちゃんも兵士300名ほど出せるそうです。200名が魔法人員だそう。さすが魔女の国。何が魔女なのかは謎である。


「600名の兵士を食わせるには相当な数の馬車とパンが必要ね……」

「うちに馬車貸し出してくれるならモロコシというスーパー穀物で養わせて見せるけど……」

「試供品を頂戴な。さすがにわかったハイどうぞとはいかないわよ」

「持ってきてあったような……エルたん?」

 会議に同席していた侍女エルたんに話を振ると、

「持ってきてありまスよ!腹持ちの良さ、栄養の豊富さなどを体感してほしいでス!」

「用意周到じゃないの……」

「でへへへぐへへ」


 繰り返しになるけど軍事面で大筋合意したので、一度帰還。独立国家宣言をすることにしたよ。


 サクラの砦の前の広場にて。


「えー、我が町パールライトはこれより完全独立国家として歩みを進めていくことをここに宣言します。これからはおきつね国家パールライトじゃあ!! 周囲の国家へ使いを出せ!」


「わーわーわー!」

「市長! 市長! 市長!」

「どくりつこっかばんざーい!」


 大歓声に包まれた状態で独立しました。ばんざいばんざーい、しっぽぽよよんぽーん!


 んで、歓迎したのは南のテリヤキ国家と北西のヒラちゃん国家、沈黙がルーデルで、反発が西のハンバガ国、といったところ。ハンバガがこちらが兵士を出しているときに侵略してこなければいいんだけど……きつねにはちょっとよくわからないですね。



「独立国家パールライトと、ヒラちゃん国家は準同盟の友好条約を結ぶことをここに宣言します」

「ヒラちゃん国家とパールライト国家は対等な関係でこれからやっていくことを宣言します」


 ヒラちゃん国家の謁見室にて、私とヒラちゃんが順にそう申し上げて同盟も作成完了。あとはソラちゃん国家を救い出すだけだ!


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