第47話 とりあえずここまで成長させたぜ……!!



 私が戻ってきたことによって街の大改装が始まったよ。


 まずサクラの砦はコンクリで補強をかけます。日本のお城の漆喰みたいな感じかな。


 そして四階まで増築。

 一階は複数の亜空間倉庫になっていて、大きな穀物庫です。

 二階は魔導銀行システムを入れました! これは1枚1ユロルでしかない紙幣を、小切手にしてくれる優れものの古代文明の古代設備。このシステムがある都市ならレジっぽいのを店舗に置けば小切手が処理できるので使えます。1000枚のユロルを持ち運ぶ必要はありません。勿論預金も出来る。クレカ機能も後々つけられるみたい。アップグレードせねば。

 三階はサクラ総合商会の本部。アキちゃんのにへらにへらが見たければここに。

 四階は今のところ私のお部屋。ここは作戦本部も兼ねてるけどね、

 いやー、ボロ小屋一つから始めてここまで来るとは思わなかったよねえ。


 ま、今改装中で宿屋(なんとここに来る商人向けにそんなものも建っていたのです!!)に泊まってるけど。

 コンクリによる増強だから時間かかりそうだし、夏半ば位に完成しそうだなー。それまで亜空間貯蔵庫は仮置きの小屋で使うかね。


 あ、魔法陣は砦のちょい脇に半径5㎞を覆う防衛魔法陣だけ貼ってあります。複合魔法陣は完成してから私の部屋にでも貼るそうです。ぺたぺた。




 増強ついでにいろいろと購入。魔導縒り機と染色機は数台追加。魔導製材所も建てた。

 もーもーさん……超古代文明の牛はさくっと購入。魔の明かりで照らす魔導街灯を区画設計図通りに作りそして……。


 絹の成る木をどどどかーんと植えました!これで絹製品がいっぱい作れるよ!!


 そして、材料入れたら製品が出てくる〈魔道精錬炉〉を試験導入。鉄以外も精錬できるっつー優れモノなんだけど、燃やすのは投入される魔素だけなんで燃料としての石炭が節約できてラッキー。排ガスもぜーんぶ何かしらに使われるらしく、水蒸気しか出ないのでラッキー。

 合金作るにしても比率調合する必要がないので凄い楽、そして時間あたりの製造量が多い、といいことづくめ。でたなチートアイテム。


 あ、こういう多量に魔素が必要な所に魔素貯蔵機を導入。言ってしまえば魔素電池なんだけど、〈電〉気入ってないのでこういう呼び名。


 ってところで予算が尽きた。二年分の積立予算を三日で食いつぶす女、サクラ。


「あー使った使った」

「さすがご主人、全くお金に目をかけず使い切りましたネ……」

「まあ要望があったことをやっただけだしね。兵士養成やケンタウロス買い取り予算までは手を出してないし大丈夫っしょ。しかし色んな物が鋼鉄で出来てきはじめてるねー鋼鉄の文明になったね」

「文明レベルは着実に上がってますですネ」




 というわけで、五年で町にまで成長させました!!


 六年目から十年目はどうなるかなー。


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