Journey with Mermaid EP.5 嘘の種類(うそのしゅるい)
嘘の種類1‐1
1日はあっという間かもしれない。
ドムスの中庭、そのプールに水を張るころには夕方になっていた。
途中
ホースから勢いよく流れ出る水に、はしゃぐメアリ。
それを私はプールサイドに
やはり、人魚姫が水辺にいるというだけで似合うものだ。
もしかすると私がビーチやプールサイドの美女に
周囲が夕日を受けて建物の
そうして見えるものが限られていく中で、
そんな人魚姫をもうしばらく見ていたかったが、相棒から声がかかる。
『ジェイ、水の補給をしたいのですが』
「レイヴン、了解したよ」
私は相棒が新しく出したホースを受け取って担ぐ。
「ジェイ、どこか行くの?」
「広場の穴から海水を汲み上げるんだよ」
「あの水、
「今出ている水も地下の水を安全にしたものだから」
「すごいのね、レイヴン?相棒?」
『レイヴンです』
レイヴンをつつくメアリ。
私は「すぐ戻るから」と彼女に言い残して外へ向かった。
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