第167話 類友だ

食事やらは部屋でとってるようで、会わなかったんだけどな。階段が中央だから、鉢合わせちゃったなー

人の事を散々コロセと言ってくれた奴の脇腹を、もう一人が肘でド突いてる。焦った顔に「見るな黙れっ」と書いてある。

「じゃ、何か失礼する前に行こ」

エーリーズへ言って、階段を下りる。て、付いて来んのか。

ちょいと、あんたら爵位持ちの騎士様だって聞いてるんですけど?どうして食堂へ?

「お、ババアも飯か」

ゴーネストも飯か。うん?視線が後ろへ?

「よぉ、こっちの卓へ来いよ」

「ああ、ご一緒させてもらおうか」

こいつら、いつの間に知り合ったんだ。

側をエーリーズが離れる。食堂の外に立っていた、別の侍女さんと何やら話して戻ってきた。

「昨日、練兵場で一戦交えて、意気投合したのだそうです」

へー、来て早々、鍛練怠りなく、なお、同類と仲良くなったのね。

ゴーネスト、そいつらが城へ入り込んだ「ふざけた奴ら」だよ。あんまり親しくなるのは考えものだよ。

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