第104話 練兵場
バンゴーが出来た物を持ってきたので、練兵場へ。
行ったら真っ先に気が付いて、こっちへ来たのは、自転車で水車見に行った時に付けられた、若い兵士。
「ババァ、何しに来た」
「隊長さんは?」
「用件は?つってるだろ」
そこへ隊長さん、すっ飛んで来て頭はたいた。
「ゴーネスト!聖女様に無礼だろう!」
ふーん、ゴーネスト。巣に帰れか。
頭ひっ掴んで、一緒に謝ってくれるなんて、いい上司だね。
「気にしないでいいから」
ウチの会社って元ヤンも多いから、ババァ呼ばわりは常日頃のこと。まぁ、叱るけど。
あっちへ行けと追われ、ガン飛ばしながら、側を離れる。
「大隊長から、今日みえると伺っておりましたが、何か…?」
「ああ、自転車導入って聞いたから、ちょっと別の物を持ってきた」
「別の物?」
隊長さんは首を傾げる。
後ろを振り返ると、バンゴーが箱を開く。
「これは?」
「スケボー、スケートボード」
機動力を考えるなら、チャリよりこっちだよね。
ただ、使い方を考えると、強度が心配。バンゴーとは強度と柔軟性、素材の粘りの話はしたんだけれども、試作品は使ってみなけりゃ分からない。
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