第16話 二階へ
軟禁部屋の真ん前が階段。下へ向かう。兵士の方がおたおたしながら付いてくる。
二階はまず右手方向へ行ってみる。
最初のドア。
ぎょっとした人達と目が合う。事務室…かな?
「失礼しました」
そっとドアを閉める。部屋の広さは三階と変わらない感じ。
次のドアからは、少しだけ開けて覗かせてもらう。仕事中断させるのもね。部屋はそれぞれ総務とか、経理とかなのかな。端の部屋は仮眠用だそうな。
では、反対側へ。
ん?兵士の詰所?付いてきた彼に聞いてみる。
「詰所は一階で、ここは休憩室というか着替えや、装備品の置き場でもあります」
ふーん、ロッカールームっぽいね。
階段から近いのは初動を早くするためだろう。
その隣が食堂。二部屋ぶち抜きな広さ。城勤めの職員用だろうか?
「エーちゃんもここでお昼とか食べてるの?」
「はい」
「ここで一緒に食べたいわ」
そんな困ることでもないでしょうよ。
じゃがバタはもういいっての。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます