第4話

(WP001プロダクション_控え室)

アンナ:「月美さん、ステキ・・・・・・。」

ひかり:「あ、あはは・・・・・・。(汗)」

歌南:「月美に相当憧れていたのね・・・・・・?」

律:「しかも話聞いてないし・・・・・・。」

鳥:「ほして、月美はんからうちらん分んチケットを下さったんね。アンナはん・・・・・・。」

咲:「お~い、アンナ~・・・・・・。」

恵:「ぷにぷに・・・・・・。」

アンナ:「あっ、はい!」

恵:「もう、声掛けても返事しねぇから、いいい、ひひひ。(笑)」

アンナ:「すっ、すみません。つい妄想して・・・・・・。」

咲:「面白い。いまプロデューサーはチケットをくれたことで考えていやがる。」

佐々木:「お待たせしました。」

アンナ:「あっ、プロデューサーさん。」

佐々木:「ただいま、電話で日程の調整をしました。明々後日(しあさって)、日暮里123(ひふみ)プロの鳩山さん、六本木6109(むてき)プロの黒川さんからどうぞ来てくださいとの連絡が来ました。」

アンナ:「日暮里123プロ・・・・・・?」

恵:「六本木6109プロ・・・・・・?」

鳥:「日暮里123プロは『Queens』が所属しはる事務所どす。」

歌南:「そして六本木6109プロは『STAR★GIRLS』が所属している事務所よ。アンナ、知らないの?(呆れ)」

アンナ:「あー、あの!」

鳥:「そうどす。(笑)」

アンナ:「明々後日に『STAR★GIRLS』と『Queens』の事務所に。」

鳥:「うっふふふ。アンナは大袈裟どすなぁ。まあ、面白さがあるわ。」

咲:「ガッテン!まさに傑作やつだわ。」

アンナ:「はぁ~、わくわくしてきた。まさか事務所まで見られるなんて・・・・・・。」

歌南:「またか・・・・・・。」

恵:「もしも~し。」

アンナ:「あっ、すみません。つい憧れてしまい。」

鳥:「いいどす。憧れはることはええことどす。」

恵:「いいい、ひひひ。」

咲:「あはははははは。」

佐々木:「それじゃあ、話を進めます。明々後日は朝8時に事務所集合です。車でまず午前中は日暮里123プロの事務所見学の時間です。それで午後からは六本木6109プロの事務所見学をします。またその時六本木6109プロのプロデューサーは事情で不在ですが、事務員さんが事務所案内する形でやります。いいでしょうか?」

Déesse:「はい。」

『Déesse』のメンバーは『STAR★GIRLS』、『Queens』のライブの前にその2ユニットが所属する六本木6109プロ、日暮里123プロの事務所見学することになった。アンナは『STAR★GIRLS』、『Queens』のメンバー方と会えることを大変期待した。

アンナ:「ここが日暮里。流鏑馬(やぶさめ)の銅像が本当にかっこいい。」

ひかり:「姫の銅像も可愛いわ~。」

アンナ:「プロデューサーさん、写真撮って。」

佐々木:「いいよ。」

ひかり:「わ~い。」

そして当日の朝、『Déesse』のメンバーはワゴン車で日暮里に着いた。日暮里123プロの事務所は日暮里駅の近くにある。

鳩山:「はじめまして、ようこそ僕たち日暮里123プロへ。僕は『Queens』のプロデューサーを務めます鳩山です。『Déesse』のみんな、この度の初ライブおめでとうございます。」

Déesse:「ありがとうございます。」

鳩山:「挨拶はとても良いですね。僕はそういう人たちが大好きよ。佐々木っち、今日は日暮里123プロ内を見学するんだね。」

佐々木:「はい。おねがいします。」

鳩山:「オッケー。」

「コンコン」(ドアのノック)

鳩山:「おっ、来たか。入って」

祥:「失礼します。」

謎の女B改め、吉田桜(よしだ さくら):「おじゃまします。」

鳩山:「あれ?桜は案内する役目ではないのでは?」

桜:「いえ、『Déesse』のメンバーはどんな人たちか見たく、またせめて挨拶だけでもしようとお邪魔しました。」

鳩山:「そうか。では、改めてこの人は吉田桜さん。『Queens』のリーダーでカリスマ性があるよ。」

桜:「『Déesse』のみなさん、このたびのデビューおめでとうございます。はじめまして、吉田桜です。『Queens』のリーダーとして実力を発揮します。」

吉田桜、彼女は『Queens』のリーダーである。年齢は21歳である。月美にも負けない歌、ダンス、パフォーマンスを披露し月美と同じ圧倒的な実力、そしてカリスマ性を誇る。

 彼女の紹介が終わり、祥は『Déesse』のメンバーに日暮里123プロ内を全て回って案内する。桜はその後の用事もあり、また後で。そして佐々木プロデューサーは鳩山プロデューサーと会見する。

鳥:「案内人は祥はんとは、期待はります。」

祥:「うふふ、ほな、日暮里123プロ内を色々と案内します。ついてきて。」

アンナ、恵、咲:「はーい!(笑)」

祥:「まずは、控え室どす。意外と狭おすが、十分休息とれるどす。」

(用事が済んで謎の女が控え室にきた。)

祥:「あら~光子(みつこ)、もう終わりどす?」

光子:「えぇ~。5分休憩したら、歌のレッスンよ。」

祥:「ちょうどえぇ~。紹介どす。この方は九郎光子(くろう みつこ)どす。岩手県からきてしかも源義経(みなもとのよしつね)ん子孫どす。」

光子:「九郎光子です。」

九郎光子、『Queens』のメンバーの1人。約800年前の平安末期、かつて栄華を誇っていた平家を滅ぼした源義経の子孫である。元武家の家の娘である。年齢は17歳。

アンナ:「はじめまして、平アンナです。あの~、源義経って?」

歌南:「アンナ、授業で勉強したじゃん。平安末期、平氏を壇ノ浦の戦いで滅ぼしたあの源氏の武将。」

アンナ:「あぁ~あの?幼少期は牛若丸だった。」

ひかり:「そうよ。」

アンナ:「その・・・・・・・・・・・・・・・・・・、えっ、え~~!?あなたがその・・・・・・。」

光子:「まぁ、一様そうだけど・・・・・・。」

祥:「も~、つれないどす。」

光子:「だいたいそれを理由に名を上げる自信がバカバカしいわ。」

アンナ:「ねぇ光子さん、いつか空いている日があったらそのご先祖様の話を聞きたいわ。ダメ?」

歌南:「アンナ、彼女にも事情があるので。」

光子:「わかった、機会があったらね。」

アンナ:「やったー!」

鳥:「うふふ、ええ土産どすなあ。アンナはんは。」

祥:「うふふ、よろしゅうどす。ほな、せっかくやからそのまま楽屋に行きましょう。光子の美しゅう歌を聞きはります。」

アンナ:「是非聞きたい。」

恵:「まじかぁ~!(笑)」

歌南:「それはいい。是非参考として聞きましょう。」

光子の歌を聞きに、次は楽屋を見に行った。

祥:「狭いどすんで、ガラスによってくだはりまへ。」

恵:「廊下側だけガラスで透けている。」

歌南:「ここで練習するの。」

祥:「はじめんは1人、1人個別んレッスンどす。狭はるから1人1時間使用どす。」

江(ごう):「お待たせ。光子ちゃん。あら、祥さんも、この方々は。」

祥:「江はん、丁度ええところへ。」

江:「そうなのだ!祥さんが『Déesse』の案内役を。わたし、『Queens』の如月江(きさらぎ ごう)です。ピアノを弾くのが大の得意よ。」

恵:「マジで?ひかりと同じじゃん。」

如月江、『Queens』のメンバーの1人。年齢は22歳。マイペースで癒し系のお姉さん。とても優しく90以上のバストをもち、スタイルがよい女性である。

江:「光子ちゃん、準備はいい?」

光子:「いつでもどうぞ。」

江はピアノを弾き、光子は歌いだした。歌詞も暗記していたことで、光子の歌はクールである。アンナ達は光子の歌の凄さを見届けた。

アンナ:「すっごかったわ~!」

歌南:「あれが、『Queens』の歌いぶり。」

ひかり:「『Queens』の歌がこんなに凄いのにひかり、感動しちゃった。」

律:「てことは、『STAR★GIRLS』のは。」

咲:「恐ろしい予感がするぜ。(笑/汗)」

祥:「『STAR★GIRLS』はんは、うちらより一枚上手どす。そのリーダーん月美はんはアイドルん女帝どす。仮に彼女ん歌を聞いてみ。ほんまええ歌を披露するどす(笑)。」

恵:「あとひかり、ピアノ弾くの、めっちゃプロよ。」

ひかり:「それほどでも。(照)」

江、光子の歌を聞き、更に楽屋まで見た『Déesse』、次にレッスン場を視察した。ここではいまレッスンの最中であった。

金田(かねだ):「ステップ、1、2、3、4、5、6、7、8。小林(こばやし)、リズムを意識、1、2、3と。兎田(うさぎだ)、細かいところピント。鳥江(とりえ)さんは少し気合が足りない。だ~め~(ラジオを止める)!いろんなアイドルたちはみんな人気を上げるため、日々練習しているの。雑な練習するくらいなライブに出ない方がいい。小林、兎田、前回のライブのとき覚えているよな?」

つばさ:「は~い。」

ひよこ:「へ~。」

金田:「2度目はないと思ってやんなきゃいけない立場。もし、前回と同じことになったら本当にないと思え。それと鳥江さんは・・・・・・。」

祥:「うちのコーチはほんまスパルタどす。ちょいやて気を抜いていることがわかると鬼になるどす(笑)。」

アンナ:「あはははははは。」

歌南:「本当に厳しいけどしっかりしているわ。」

恵:「いいい、ひひひ。」

金田さんは『Queens』のダンスレッスンを務める男性コーチ。スパルタコーチで常に日頃から厳しいのである。小林つばさ、兎田ひよこ、鳥江彩(とりえ あや)、彼女たちは『Queens』のメンバーの1人。『Queens』のアイドルとして日々ダンスレッスンをしているのである。

金田:「だ~め~!」

ひよこ:「も~疲れたよ~。休憩は?」

金田:「まだ。あと5分練習。」

つばさ:「きついよ。」

金田:「それが当たり前なの。」

ひよこ、つばさ:「も~、鬼コーチ。」

彩:「まあまあ・・・・・・、」

祥:「とまあ、こんな感じ、レッスンんはスパルタコーチはんがいつでも目を光らせ、細けえもんを見つけはりやす。」

アンナ:「ホント厳しい。まるで歌南ちゃんのように恐ろしい。」

怖い笑いの歌南:「そうですか。わたし、あの人のように、恐ろしいですか?(笑)」

怖がり焦るアンナ:「いやぁなんでもないです!なんでもないです!」

ひかり:「あはははははは(笑)。」

恵:「い~いい、ひひひひひ(笑)。」

咲:「ひひひひひひひ(笑)。」

律:「ぷっふふふふふふ(笑)。」

鳥:「うふふふふ(笑)。」

祥:「ほなあと5分で昼ご飯ん時間どすさかい、食堂にいきまひょ。」

レッスン場を視察した『Déesse』のメンバーは最後に食堂で昼食をとる。日暮里123プロでは他のアイドル事務所とは違い、食堂がある。

牛大(うしお):「モ~~~~、あ~いらっしゃい。」

アンナ:「ぷっ!(笑)」(本当に牛さんみたい。)

祥:「牛大はん、ご機嫌どす。」

牛大さんは日暮里123プロの食堂の料理人。中年男性で肥満体型、笑うとき牛の鳴き声を出して笑う。

牛大:「今日も気合入っているね。」

祥:「今日はプロデューサーはんから新アイドルん案内人に選ばれたんや。本当にうれしーどす。毎度んAランチでたのんまっせ。」

牛大:「体格とか大丈夫かいね?」

祥:「余計話、かわるけど世話どす!毎度ダンスレッスンをしいやおるさかいほっこりいておくれやす!まあ、わてん社長はんは食べモン好きで食堂をこしらえるとはたまりまへん。」

鳥:「あの・・・・・・、鳥はん・・・・・・。」

祥:「そないや。忘れてたんや。紹介します。新アイドルユニット『Déesse』どす。新たにでけた新アイドル事務所『WP001プロダクション』所属んユニットでこん前に初デビューしたんや。」

アンナ:「あっ、はじめまして、アイドルユニット『Déesse』です。」

牛大:「モ~~~~、あ~御機嫌よう。何か食いたいものある?」

アンナ:「わ~~。」

ひかり:「凄いメニュー。」

歌南:「デザートもあるのね。」

咲:「しとつのこらず、喰いたくなるぜ!」

鳥:「ステキなメニューどす。」

牛大:「祥さんがいくらでも奢ってくれるのでどうぞ注文してください。」

祥:「ちょいまち!」

アンナ:「牛大さん、アンナ、ホタテ焼きそばで。」

恵:「わたしはAランチで。」

歌南:「わたしはキツネそばで。」

ひかり:「ひかりはオムライスで。」

咲:「あっし、カレー。」

律:「あたしはみかん入り杏仁豆腐で。」

鳥:「うちはチンジャオロースたのんまっせ。」

牛大:「あいよ!」

牛大は直ちに料理を始める。すでに下準備や余った食品で料理をし、10分で仕上げた。

牛大:「あい、みんなの食事お待ち。」

アンナ:「う~んおいし~!」

歌南:「さすがだわ。」

恵:「うめぇ。」

祥:「牛大はんは、絶対一流の料理人どす。こん上へん美味い飯を作ってくれます。」

昼飯で祥と『Déesse』のメンバーはみんな話が盛り上がった。

勝(かつ):「あっ、山梨さん。お疲れ様です。」

もえ:「これは・・・・・・、山梨さん・・・・・・。」

祥:「ご機嫌どす。相模(さがみ)はん、東雲(しののめ)はん。」

勝:「あっ、お友達でしょうか?」

祥:「そうどす。紹介します。新アイドルユニット『Déesse』どす。」

アンナ:「はじめまして、アイドルユニット『Déesse』です。」

勝:「はじめまして、相模勝(さがみ かつ)です。」

もえ:「東雲・・・・・・、もえです・・・・・・。」

相模勝、東雲もえは『Queens』のメンバーの1人。2人とも賢く勝はやる気満々な性格、もえはおとなしい性格で、パワフル、クールなアイドルである。

恵:「実はアンナ、ホタテが大好きなんだよ。」

祥:「あら、ほんまに?」

アンナ:「はい。それで、マリ姉には内緒で食べています。マリ姉なんか、”ユダヤ教徒の娘がホタテ食べたいとか言わないの!” っていつも言ってくるの。」

祥:「オ~ホホホホㇹ・・・・・・。(笑)」

勝:「人それぞれですよね。わかります。わたしなんか兄がアイドルになろうなんてアホくさいってバカにされます。」

アンナ:「え~本当に?それ余計なお節介じゃん。(笑)」

勝:「そうよ。本当に余計なお節介よ。」

鳥:「ほんまに、メガネ同士の仲良しどすね。」

祥:「ほんまに。」

アンナ達『Déesse』のメンバーはみんな『Queens』のメンバーと接触しながら、日暮里123プロ内を見学した。昼食を終え、見学を終えたら、次は六本木6109プロを見学にワゴン車で六本木に向かった。

ひかり:「ねぇ、あそこに見えるのは・・・・・・、」

アンナ:「もしかして・・・・・・、」

咲:「六本木ヒルズだ!!」

歌南:「六本木6109プロはその隣にあるそうよ。もうすぐ近くよ。」

アンナ:「すごいすごい!」

鳥:「さて、到着どす。」

アンナ:「あれが・・・・・・、」

ひかり:「六本木6109プロ・・・・・・。」

『Déesse』のメンバーはみな事務所に入った。

内藤:「『Déesse』のみなさん、ようこそ私たちの六本木6109プロへ。それとこの前の初デビューおめでとうございます。あいにく申し訳ございませんが『STAR★GIRLS』のプロデューサーの黒川は現在他社との契約のため不在ですので、わたくし内藤が代理として六本木6109プロ内を案内致します。」

佐々木:「そうですか。黒川様にはいつお会いできるのでしょうか。」

内藤:「え~黒川は明日お会いできます。」

佐々木:「あっ、もしよろしければライブ地でもお会いできますでしょうか。」

内藤:「はい、できます。」

佐々木:「では、現地でお会いすることでお願いいたします。」

内藤:「かしこまりました。では、改めましてこんにちは。」

Déesse:「こんにちは。」

内藤:「ここ六本木6109プロはかの有名なアイドルユニット『STAR★GIRLS』のメンバーが練習する場所であります。ちなみに『STAR★GIRLS』のメンバーさん何人ぐらい居ると思う?」

鳥:「ええ~、20人どす。」

内藤:「正解です。『STAR★GIRLS』のメンバーは20人います。20人全員がこの六本木6109で日々稽古しています。あるときはメンバーがCMやテレビ番組に出たり、ある時はラジオ放送に出たりしています。」

アンナ:「凄い。」

歌南:(さすが、“最強アイドルユニット”だわ。番組、ラジオに出ているとは。)

内藤:「あっ、来たね月美ちゃん、あと副リーダーちゃんも。」

アンナ:「月美さん。」

月美:「アンナ、六本木6109プロを訪れてくれたのね。わたしは、他のアイドルがこの事務所を訪れてくるの、大変うれしく思うわ。」

アンナ:「いつ見てもクールだわ。」

百合:「キタコレ(゚∀゚)!!」

アンナ:「あっ、百合ちゃん!」

百合:「百合も来たぴょん。つっきーはもう銀河No.1のクールぴょん。」

アンナ:「わかります。本当にかっこよくて憧れています。」

百合:「そういうアンナぴょんも銀河No.1の可愛いアイドルよ。」

アンナ:「やだもう百合ちゃん照れる?」

内藤:「百合、そろそろ始めてもいいかしら?あなた以外の副リーダーはみんな初対面ですので。」

百合:「失礼ぴょん。」

レイラ:「杉山レイラ(すぎやま れいら)です。」

こころ:「平野こころ(ひらの こころ)で~す。♡」

朝:「し、清水朝(しみず あさ)です・・・・・・。」

内藤:「ここにいる3人は百合と同じ『STAR★GIRLS』の副リーダーで、多種多様なダンスを披露するベテランアイドル。アイドルについて色々と質問してね。」

Déesse:「よ、よろしくお願いします!」

アンナ:「!?」

こころ:「よろしくね♡」

顔が赤くなるアンナ:「は、はい!」

杉山レイラ、負けず嫌いな21歳のアイドル。「杉山ライラ(Layla Sugiyama)」ともいう。歌が大好きでピアノの弾くのが一流である。平野こころ、細い体とセクシーな18歳アイドル。男性から絶大な人気があり、観客にエールを送るクールな少女である。清水朝、内気でオドオド、おっとりな18歳アイドル。4人の副リーダーの中では一番おっとりである。3人とも月美を支えるメンバーで共に大きなメンバーを束ねるのである。

こうして3人の副リーダーの紹介を終え、事務所内、施設の見学が始まった。月美と4人の副リーダーもお供することになった。

内藤:「ここが音楽室です。最大50人が一斉に練習できます。」

アンナ:「わあ。」

咲:「広い!」

恵:「すげぇ!」

内藤:「ここにピアノがあります。レイラ、折角ですので。一曲披露を。」

レイラ:「はい。」

アンナ:「すごい、すごい。」

律:「マジですごかった。」

アンナ:「レイラさん、ピアノが上手いですね。」

レイラ:「べ、別に。」

百合:「あと実はレイぴょん、ピアノの他パレスチナと日本のハーフぴょん。」

アンナ:「えっ!?」

百合:「それでアンナぴょんこと・・・・・・、わっ!」

レイラ:「百合、少しは黙ろうか・・・・・・?あなたも外国系の日本人なのよ。少しは自覚しなさい。」

百合:「す・・・・・・、すみませんでした。」

レイラ:「アンナと言ったね。私はパレスチナと日本のハーフ。それで実のこと、あなたのこと複雑に思っている。」

アンナ:「?、?・・・・・・、あの・・・・・・。」

朝:「あの・・・・・・、レイラさん。アンナさんは何も知らないと思うので・・・・・・。」

こころ:「そうですよ♡。今日は客として来たので、ハートの気分で♡。うっふん♡。」

レイラ:「・・・・・・。」

内藤:「次にここがレッスン場。レッスンの先生が3人で最大10人のアイドルを指導する。そして給湯室。アイドルたちは自分で弁当持ってくるか。コンビニで買ってきます。午前中『Queens』の事務所見られたと聞きましたがそれぞれ異なります。」

歌南:「確かに。」

こうして六本木6109プロの内部の見学を終えた。その頃もう夕方でした。

佐々木:「今日は色々とありがとうございました。」

Déesse:「ありがとうございました。」

内藤:「いえいえ、今日は『Déesse』のメンバーさんと一緒になれたこと大変嬉しく思ったわ。」

(ワゴン車内)

佐々木:「今日はお疲れ様。1日中大変でしたね。」

歌南:「はい。午前は『Queens』の、午後は『STAR★GIRLS』の事務所を回って大変でした。」

恵:「だな、アンナ、アンナ・・・・・・?」

ひかり:「りっちゃんまで。」

アンナ:「ZZZ・・・・・・。」

律:「ZZZ・・・・・・。」

『Déesse』が次に『STAR★GIRLS』、『Queens』と会うのはリハーサル当日である。

(リハーサル、ステージ場)

月美:「私たちは、チーム一丸で本番の準備をする。みんなで助け合い、遅れているものがいたら、いつでも手を貸す。」

こころ:「凛ちゃ~~ん♡。点字ブロックに沿って踊れるかなぁ~~♡?。」

成賀凛(なるが りん):「はい。大丈夫です。踏んでいる感覚があり、踊れます。」

スタッフ:「成賀さんのほうは大丈夫で~す。」

朝:「あの・・・・・・、里美(さとみ)さん。もうすぐですよ。」

朝長里美(ともなが さとみ):「ZZZ・・・・・・。」

朝:「あーー、どうしよう・・・・・・!?里美さんが起きてくれない・・・・・・!!(困)」

レイラ:「井上(いのうえ)さん、マイクの音量を確認しますので何か声を出してください。」

井上有(いのうえ あり):「Okay! Mick check・・・・・。」

(キーン!/スピーカーの音)

耳を抑えるレイラ:「・・・・・・・・・・・・。」(後で管理者に伝えよう。)

小西岬(こにし):「周り見えます。大丈夫です。」

百合:「明るさオッケーぴょん。」

スタッフ:「ステージの明かりオッケーです。マイク調整しました。再びお願いします。」

有:「Okay! Mick check. Let’s 1,2. It’s perfect! いつでもオッケー!」

月美:「このようにチームワークで細かいところを必ずチェックする。細かい不良がグループの評価を下げることを心に刻みなさい。」

メモをとるひかり:「”チームワークで細かい・・・・・。”」

(そんなときステージ外から怒鳴り声が聞こえた。)

桜:「ちょっと吐け!!」

びっくりしたDéesse:「!?」

勝:「いや、あの・・・・・・、桜ちゃん。」

桜:「あんた達の分際で、どこで何頑張ったというの!!」

ひよこ:「ひ~!!」

月美:「またですか・・・・・。アンナ、ここで待っていて。用が済んだらすぐ戻るから。」

アンナ:「はい・・・・・。(汗)」

桜は月美と同じカリスマ性のあるアイドルだが、短気でちょっとしたことでパワハラをするのである。月美は桜のパワハラを止める日々である。アンナ達は桜のパワハラに少々の悲鳴を感じるのである。同時にパワハラを止める月美にアンナは凄さを感じるのである。

 翌日、2ユニットのライブが始まり、『Déesse』のメンバーは観客として客席に座った。

アンナ:「凄い観客。」

迷惑な観客:「なんで売り切れなのよ!」

店員:「申し訳ございません。当ライブでは、事前予約制になっております。」

迷惑な観客:「クソ~!!俺、『STAR★GIRLS』のファンなのに!?」

佐々木:「そうか、あの時金森さんが私たちにチケットを下さったのはこの時の為なのね。」

アンナ:「月美さん、本当にありがとう。」

律:「その時の為なのね。」

あの時、月美から貰ったチケットで無事ゲートを通過し観客席に座れたのである。『STAR★GIRLS』、『Queens』のファンの人数はこの上なく絶大である。そして2ユニットのライブが始まった。

観客:「ウォ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!」

まずは『Queens』のライブである。メンバー全員黄色い衣装にまとい、ステージに出たのである。はじまりと同時に人気高い観客の声が一気に湧き出た。その声は天まで届いた。

桜:「さっそく、メンバー紹介よ。」


光子:「九郎光子です。私にあるのは私自身です。みんなにわたしの熱意が伝わるかどうか分からないが、みんなを信じて前向きに歌うわぁ!!」


祥:「お初に。山梨祥どす。みなはん、今日のライブはおおきに。うちらのライブをお届けやす。」

ひよこ:「は~い、注目よ。兎田ひよこ、みんなの足引っ張らないよう行くんだから、思いっきり盛り上がっとくれ~!」


勝:「わたし、みんなを信じています。ファンの方もそうでない方も応援していることを信じています。だから、みんなの期待を裏切らないよう頑張ります。」


彩:「鳥江彩です。わたしにとっては『Queens』は唯一無二の仲間で、家族でもあります。家族一丸となっていきます。」


江:「はーい、江です。今日もステージに立ててみんなに会えてとても素敵な気分よ。うふ、期待しててね。」


もえ:「東雲・・・・・・もえです・・・・・・。応援に来たファン・・・・・・、素敵です・・・・・・。」


つばさ:「みんな~。元気しとるかい!?小林つばさ、盛り上がっていくぞ!!」

祥:「ほんで、うちらんリーダー、吉田桜どす。」

観客:「ワ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!」

桜:「皆さん、今日のライブにお越しいただきありがとうございます。早速ですが、ライブを始めるわ。」

『Queens』のライブ演奏がついに披露した。桜のプロの歌やダンスをお披露目。そして一丸となったダンスでファンの心を貫く。アンナも『Queens』のダンス、そしてアイドルとしての自覚を持つ姿に惹かれた。

月美:「『STAR★GIRLS』です!」

観客:「ワ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!」

月美:「『Queens』のみなさん、見事なお披露目だったわ!」

レイラ:「今日は『Queens』と同じステージ、同じ日にライブと言った形で気合は抜群です。」

百合:「『Queens』に負けないぴょん。負けんぴょん。ねぇ朝ぴょん。」

朝:「えっ・・・・・・、あ・・・・・・、うん・・・・・・。」

こころ:「大丈夫よ♡。朝ちゃん、観客から大歓迎よ♡。ねぇみんな♡。」

観客:「ワ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!」

月美:「みんないいですね。では、いきますか!」

観客:「ワ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!」

『Queens』のライブが終わり次は『STAR★GIRLS』のライブが始まった。20人が一斉に踊りはじめ、それぞれ個性のあるライブを披露したのである。プロの歌やダンスは『Queens』と変わらないが特技なものは堂々と披露し、苦手な部分はメンバーのサポートとやった。まさに“最強アイドルユニット”と呼ばれたメンバー達である。『STAR★GIRLS』の実力を知ったアンナは『STAR★GIRLS』から色々と知ろうと感じた。

観客:「ワ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!」

月美:「みんな、今日のライブ見に来てくれてありがとう。わたしたちのパフォーマンスいかがだった。」

観客:「ク~ル~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!」

月美:「ありがとう。楽しい時間ももう終わりね。もっとライブやりたいけどみんなの事は一生忘れないわ。次の日のライブでお目にかかれたら嬉しいです。次回も会いましょう。以上“最強アイドルユニット”!」

STAR★GIRLS:「『STAR★GIRLS』!!!」

観客:「ワ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!」

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