第21話異世界同士で話が
異世界同士で話が、、合わなかった。
なんと私が生きていた時代からもうそんなに過ぎてんの?
え?今元素分解なんて当たり前?
ウソだぁ。あんなに苦労して開発したのに!
いっぱい犠牲も出たんだよ?
「アヤ、落ち着いて。時代は進んでいくんだよ?」
道中色んな話を聞かされた。
元素分解なんて下手したら生き物相手でもできると聞いた時は死にたくなった。
私達の苦労は、、
「それは違う。私達が苦労して作ったから今があるんだよ」
でもそれは殆どアリエス様が、、
「落ち着いて。今このファーリアにはなぜアリエス様の名前が残っていると思う?」
そして、
「お姉さん、私ね?カナちゃんとお揃いなんだよ?」
何のことかと思えば、別にお揃いのものを持っているとかではなく、
「歴史上彼女ほど偉大な方はいないと言えるでしょう」
なんとアリエス様はファーリアと元素世界の両方の最重要人物として歴史に名を残していた。いや、刻んでいた。
習わない学校はないとも言う。
ただこのファーリアにおいては教育施設はないので、膨大な情報から抜粋して本にするといった途方もないことをしていた。
「それだ!」
指をビシッと指して言ったのはリリアさん。
「何が?」
私が鈍い応えを返すと、
「アヤが作るんだよ今から!」
「何の」未代の新天地にアリエスの話を加えるんだよ」
今から作り直すの?
「直すんじゃない!加えるんだ!」
私の両肩を掴んで熱く語るリリアさんの姿は端から見ればどう見ても足にすがりつく小さなクマだった。
なるほどそれはいいかもしれませんね。
ゆるふわウェーブの不思議な風合いの髪をした人が賛成してくれた。
「ウェイ」
前からの知り合いだった彼女に助け船を出され思わず、私は彼女の名前を呼び捨てた。
「重要な話があったろ?アレにも手を加えてさ!」
「私達も手伝います」
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