第18話未代の新天地
私はまず世界の情勢を洗い直した。
真実は恐らく描くことはできない。
できないだけに街の人の声を聞き、それに従って構想を練っていく。
真実により近い内容のものはできるだけ人里離れた場所が望ましい。
逆にそれ以外のものはできるだけ人里に置いた方がいいと思った。
だから、
「申し訳ありませんがこちらの銭湯に絵を飾らせて貰えますか?」
勿論最初は断られた。
無名の画家の絵を既存のものと差し替えてまで飾ろうとは誰も思わない。当然だ。
では方向性を変えようと思う。
まずはアリエス様の名前のついたアトリエにアヤの絵を飾り、まるでアリエス様がアトリエを開いたように見せる。
_申し訳ありませんアリエス様。
「アヤさ。わかってんの?この依頼やったって意味ないんだよ?」
リリアさんごめんなさい。
私何か火がついちゃったみたい。
この無理難題を越えないとアリエス様には会えない、うぅん会わす顔がないって思っちゃった。
それに元からこうするつもりだったし。
「ホントに?」
_ホントはちょっと計画はズレてます。
さっきの人から聞いた話だと、城下を中心にやっていった方がいいだろうね。
龍がこの世界の守り神ってことから、原生鱗神龍様に守ってもらってる話はどうかな?
「いいんじゃない?もう話はできてるのね?」
大体は。
本当は人間のせいで魔王軍は襲ってきたけど、人間側の王様達はそれを国民に知らせずに戦います。
何も知らない国民はその勇姿に感化され皇族を応援しますが、その中でも一番強く最前線で戦っていたイスベルクの
そのまま城内まで攻め入ろうと勢力を上げる魔王軍を倒す者が空から現れたのです。
騎士皇シャルムの亡骸にその魂が入り込み、人間の言葉で話します。
「この場は私に預からせてほしい」
と。
力を見せつけられていた魔王軍は下がるしかなく、四魔将も半数やられていたため、魔王は交渉を持ちかけます。
龍はその条件を飲みました。
しかし、人間は、、
「という物語です」
「うん。イイネ。でもなんでイスベルクの騎士皇?シャルムって誰?」
「シャルムはオリジナルで、イスベルクなのは何となく。これから色々調べてどこの国にするか決めます」
よしじゃあ早速、、
「待って下さい」
片腕を引っ張られたクマはその勢いで一瞬宙に浮いた。
「何すんのさ!」
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