第7話
そして、運命の日がやって来た。
「南十星くん、だ、大丈夫…?」
「そう言ってる星来のほうが震えてんぞ。」
そう私のことをちゃかしてくれるのは嬉しいんだけど、本当に心配でどうにかなりそう…。
「星来さん、そろそろ談話室行きましょうか。」
お義母さんがそう言って私を手招く。
「あ、はい。じゃあ、後でね。」
「ああ。」
南十星くんにそう言って、私たちは談話室へ行った。
待ってる間、私はじっとしていられなかった。
「星来さん、少し座ったら?」
お義母さんがそう言ってくれる。
「あ、はい。」
お義母さんの前に座ると、それまで沈黙を貫いていたお義父さんが急に私に聞いてきた。
「その、二人の話を聞かせてくれないか?」
「え?」
「その、二人の出会いとかを…。」
口下手そうなお義父さんの補足を、お義母さんがしてくれた。
「南十星、そういう話はしてくれないのよ。」
「あ、なるほど…。それなら…。」
そう言って私は話し始めた。南十星くんとの出会い、それは高校一年生の夏だった…。
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