第14話 卒業式

 コユキからバレンタインデーのチョコを貰った僕は、コユキに対し傷つける様な言葉を投げ掛けてしまった。


 するとコユキは悲しい顔を僕に見せ、お店の外へと出て行ったのだ。僕はコユキの後を必死に追い掛けた。


 しかしその途中で僕はユウコに遭遇し、ユウコから声を掛けられたのだ。その時、僕はユウコに、こんな風に答えた。

「ユウコ! 久しぶり……何でここに居るかと?」


 この言葉に対しユウコは、こう言ったのである。

「タケシ君! 今日が『さっぽろ雪まつり』の最終日だったから…」


 ユウコは僕にこう言い、僕が手に持っていたチョコを見て、こう尋ねたのだ。

「もしかして、タケシ君! さっきまで、コユキと一緒だったの?」


 この質問に、僕はユウコにどう説明したら良いか迷った。そして暫く僕が考えて居ると、ユウコは僕に向かって、こう言ったのだ。

「タケシ君! コユキのこと好きなら、早く追い掛けないと!」


 僕はユウコにこう言われ、必死になってコユキを追い掛けた。しかしその途中で不思議と、本当にコユキの事が好きなのかと言う感情が湧き起こったのであった。


つづく…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る