第19話

 ※すみません(>_<)。0:00に出すつもりが、こんな時間になってしまいました~。

 


 「何がそんなに問題なんだ? 自炊すればいいだろう?」

 

 「・・・私たちにできるわけがなかろう」

 

 (そういや、屋敷じゃシェフがやってたな)


 「私は紅茶くらしか入れられないし、ヘレナはまずやったことないのよね」


 「俺がやるよ。少しぐらいならできる」


 「「ほ、本当⁉」」


 メッシーナとヘレナが希望に満ちた顔で礼二に詰め寄った。


 「か、簡単なものしか作れないぞ。だから、期待はするなよ?」


 「料理であれば大丈夫よ! 紅茶だけよりは遥かにいいわ」


 「食材は何をもらってくればいい?」


 (ホントに期待しないでくれよ・・・)


 「そうだなあ。ここに米ってあるか?」


 「ええ、天使さまが以前にもたらしてくれているわ」


 「じゃあ、鶏肉と卵とネギと米を適当にもらってきてくれ。調理道具はっと」


 礼二が台所をのぞくと、中華鍋と調味料が大体そろっていた。


 「そ、それだけでいいいのか?」


 「ああ、調味料はあったわ」


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 (料理するなんて久しぶりだな)


 礼二は物心ついた時から母親がいなかったので、幼少のころから家事全般をこなしていた。


 「何を作るの?」


 材料が並んだ台所をメッシーナはのぞきながら尋ねた。礼二は米を研ぎだした。


 「親子丼っていうんだけど、知ってる?」


 「ううん。聞いたことないわ」


 「ま、簡単なものだよ」


 米を炊き始めた後、礼二は鶏肉を一口大に切っていく。

 

 (ヘレナと俺は2人分食うだろうから、5人分作るか)


 5人分だと鶏肉は大体2切れ。日本でいうところの1パックだ。肉を切り終わったら中華鍋を火にかけ、調味料を入れる。


 (確か大さじでしょうゆ3杯、みりん3杯、酒1杯だったけか)


 調味料を入れたら、熱しているうちにネギを切る、斜め切りで一口大だ。


 鍋の調味料が沸騰してきたら、肉を入れる。軽く肉に調味料を絡めたら、ネギを投入。


 火を強火にし、軽く混ぜ、ふたをする。その間に卵を2個割って、といておく。


 とき卵を入れ、さいばしでざっくりと混ぜていく。本当はごま油があれば、香りづけになったが、さすがにないらしい。


 もう一度ふたをして、肉に火が通ったら、盛り付けて完成。


 「できたぞ~」


 「おお、すごいな」


 「ええ。私も初めて見るわ」


 3人はそろって食べ始めた。礼二がそっと2人を見ると、おいしそうに食べている。


 (よかった~。お嬢様方の口にあったらしいな)


 「こんな料理があったとは・・」


 「ねえ、レイ。これ、私でも作れるかしら?」


 「ああ、簡単だし、できると思うよ」


 「やった!、後で教えてくれる?」


 「ああ、もちろん」

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