少女
第17話 私の家庭教師
こんにちは!
父様と兄様と上手くやっている私です。
母様とはあれ以来会ってすらいません。
まあ、それは置いといて、私6歳になりました!もう幼女じゃなく、少女でしょう。
新しい変化があったのです。
家庭教師が今日からつくことになりました。
アン・ランディというらしいのですが、家庭教師なんて初めてでドキドキですねえ。
「家庭教師をさせて頂くアン・フレディと申します」
「私はヴィアーゼ・クロードです。よろしくお願いします」
ふっふっふっ、言語能力が向上しました。
アンは驚いた様子です。
「凄いですね、流暢に丁寧な言葉が出てくるとは」
でしょ~!
前世の記憶もあるから!
この調子だと天才と呼ばれちゃったり・・・
「少し難しめの授業でも大丈夫そうですね」
えっ!そうなっちゃうんですか!?
ま、まあ、大丈夫なはずです。
前世の年齢と今世の年齢を合わせると、アンより年上ですし!
「はい!よろしくお願いします!」
「では、言語は完璧なようなので、さっそく歴史について教えさせてもらいます」
は?
歴史?
この国の歴史なんで知らないし、興味もないんですけど!
でも、必要なことなんですよね・・・きっと。
前世では歴史の勉強は全く役に立ちませんでしたけど!!
あー、魔法とかないのかなあ。
魔法の勉強したいです!
「あの・・・他にどんなことを学ぶのですか?」
「歴史の他には礼儀作法、楽器にダンスってお嬢様どうされました?」
顔を真っ青にしている私に気づいたのだろう。
「何でもありません!勉強しがいがあるなと思いまして」
なんでもあるわっ!
自分でツッコミをいれます。
私、前世から音楽、体育、数学は苦手だったんですよ。
運動音痴なので、ダンスとか無理です!
なんか前世の記憶あっても、全然天才少女にはなれなさそうです・・・。
苦手なもの多すぎかもしれないですね、私。
「そうですね。では、さっそく歴史の授業をいたします」
はい・・・
無事終わりました。
アンは見た目通りスパルタでした。
見た目通りって失礼ですかね?
暗記は得意なので、全然大丈夫ですけど。
ダンスと楽器だっけ?
レディとして必要なんでしょうね。
アンは兄様の家庭教師も務めているそうです。兄様に勉強のコツとか聞いてみたんですけど。
「一回学んだら覚えるよ」
天才肌なんですね?
愛とか恋はどうでもいいので、ほっといて下さい!! さくら @yuuka_121_
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