第7話 私の毎日

1歳になってから数ヶ月が経ちました。

小さい頃は時が経つのが遅く感じるって本当なんですね。

お兄様は相変わらず私の元へ来てくれます。

毎日ですよ!嬉しすぎです!!

時間の合間を縫ってきてくれているのでしょう。

お兄様は次期当主。

そのため、学ぶべきことも多い筈ですから。


「うー、うれしいでしゅ」


頭では分かってはいるんですけど、上手く滑舌が回らないのです。

何故なのでしょう。


「僕も可愛いヴィアに会えて嬉しいよ」


はわわ。

凄い破壊力の笑顔ですう。

婚約者とかいそうなものですね……

私が絶対許しません!

こんなに天使な兄様を奪われるなんて考えられませんし。


「にいさま、ずとしょばにいてくだしゃいね」


にいさまはしっかりと言えるようになりました。というか、そうしなくてはいけないでしょ?兄様に失礼をしたくないですし。


「ああ、勿論」


そう言って微笑んでくれた。

私、幸せです……

乳母のメアリが暖かく見守っていました。

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