第5話 私は照れます

「あうー」


兄様が今日も来てくれました。

嬉しいです!


「僕を出迎えてくれてるのかな」


兄様も嬉しそうに微笑みます。


「あうっ」


そうですよっ!というように答えます。兄様には伝わってるはず。

この兄はハイスペックで、私が何を訴えているか、話しているか分かるらしいです。

大体のことはですが。

それでも、凄いですよね!!

さすが私の兄様!


「にい……しゃま」


さが言えない~~!

みっともないですよね……ううう。


「!」


兄様は驚いた顔をしました。

私が兄様と言ったのを聞いたからでしょう。

正確には、、、にいしゃまですが。


「そうだよ、兄様だよ」


「にい、さま」


今度はちゃんと言えた!!

よし!!


「ヴィアは凄いねえ!本当に賢い」


なでなでしてくれます。

前世の記憶もあるので精神年齢的には私の方が上なんですよっ。

しかし、今は赤ちゃん。

撫でられるのがこんなにも嬉しいのも、きっと赤ちゃんだからでしょう。


「あうー」


照れますね。

こんな簡単なことをして褒められるなんて。

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