第4話 私のお兄様

赤ちゃんになってから、気づいたことがあります。


1つ目、母様がふせっていること。

これは偶然乳母とメイドが話しているのを聞いてしまいました。

一応心配ですが、会ったこともない人ですからね。産んでくれた事には感謝していますけど。


2つ目、私が父様に嫌われていること。

ルーディア様、お可哀想に。

とたまに言われるからなんでかなと思っていると、領主様ったら、子供に罪は無いのに。

そう独り言を言っていました。

この乳母、独り言多いですねえ。

情報が手に入るので、ラッキーですが。


そして、3つ目っ!

私にはお兄様がいること!

名前はアルスレット・クロード。

前世の私には、兄弟姉妹というものがいなく、一人っ子だったので、ずっと憧れていたのです。

実際に来て下さったことがあるのですが、美少年で驚きました。

私の元へそっと近づくと、「ぼくの妹」

と言って、優しく撫でてくれたのです!

優しい笑顔でですよ。


もう、私お兄様っ子になっちゃいます……!

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