幼女

第3話 私は赤ちゃん

どうも、藍沢梨花です。

赤ちゃんの姿で失礼。

どうやら、私、転生してしまったらしいのです。

どんな世界で命を授かったのか、とっっても気になるところですね~。

私、死んだことに悲しんではないのです。

だってしょうがないことじゃない?

こういう所がドライと言われる所以なのかもしれません。

車で引かれて、そのまま逝っちゃったみたいな……

もう一瞬でした。即死。

痛みをあまり感じる間がなかったのは幸いでした。

それは置いといて。

なぜ、前世の記憶があるのかはまったく分からないのです。

何故でしょうね。

唐突ですけど、お腹が減りました。

お腹が減っては戦ができぬといいますし……

ご飯を求めて母であろう人に訴えます。


「あう、あー」


上手く話せません……

これで通じるのか、どうかというところですね。


「お嬢様、どうされました?おしっこかしら?」


「うううっ」


首を横に振りながら違うと訴える。

それにしても、お嬢様ということは、私はご令嬢で、この方は乳母?

それにしては若いです。


「ミルク?」


「あうっ」


そう、それ!

ミルクってどんな味するんだろう?

おっぱいを飲むってなんか変な感じ。

恥ずかしさがまさる。

しかし、お腹が空いているんです!

どうせ今は赤ちゃんなんですから、はじらいは捨ててしまいましょう!


ごくごく……

うーん、微妙……

薄いし、あまり美味しくない。

はあー、肉食べたい。。。



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