新・登場人物 & ちょっとした日常回

 今回は登場人物が増えたので新しく書きました。と言っても2人だけですが。はは。


 にに少し があります! 良ければどーぞ。


 例のごとく(?)、イチャついてんじゃねーよ案件です( ´∀` )


 あっそれと! 1番大事なことを忘れてました。この特別回、ネタバレ含んでます。



――――――――――――――――



 ・高橋たかはし 和馬かずま・・・俺のことでこの物語の主人公。現役男子高校生。と、ここまでは前回と一緒。

 書き加えるならば、1つだけ、彼女募集中の5文字だ。あぁ、甘酸っぱい青春送りたい。



米倉よねくら 桃花ももか・・・可愛い女子中学生。陽菜の親友でもあり、俺ん家の隣人の佐藤さんのお孫さんでもある。世話焼きで気遣い出来るいい子なんだけど、俺に対してちょっと図々しい気がする。



 ・中村 千沙ちさ・・・中村家の次女で現役高校一年生。まぁ言わずもがな、超美少女。

 んでもって、俺のことを“兄さん”呼ばわりする。嬉しいけどさ、妹ができて。どっちかというと、彼女が欲しい。




――――――――――――――――



 「お兄さん、認知してくれないの?! あんなになかに出―――」

 『ガチャッ!!』

 「それマジでやめろっつってんだろ!!!!」

 「あはは、めんごめんご」


 桃花ちゃんが俺の家に来た。例のごとく、玄関のドアの前で叫ぶ彼女を止めることはできなかった。


 いや、マジで人んちの前であられもないこと叫ぶのやめてほしい。


 「なら、最初のインターホンの音ですぐ出てよ?」

 「トイレ入ってたんだよ」

 「わーやらし」

 「どこがっ?!」


 俺は玄関で口論をする。


 桃花こいつ、俺が居留守してるわけじゃないのに、中の人を出てこさせようと、毎回あんなこと叫ぶんだけど。


 ねぇ、ご近所さんから最近変な見られるのはお前のせいなんだよ? わかる?


 「はぁ、もういい。....で何しに来たの?」

 「料理をしにね」

 「お、おう。なんか最近よく作ってくれるな」

 「はは、お兄さん不摂生なんだもん。....感謝してよね?」


 素直に感謝できないのは、さっきのアレが原因な。自重しよ?


 「ま、いいや。入って」

 「おっじゃまっしまーす」

 「お邪魔します」

 「「っ?!」」


 うっわ、びっくりしたぁ。誰かと思えば、の千沙じゃないか。血は繋がってないけど。


 「驚かすなよぉ」

 「千沙さんか、びっくりしたよ」

 「........驚かすつもりはなかったんですが、玄関がちょうど開いていたので」


 全然気配なかったな。


 「で? 何しに来たん?」

 「っ?! 兄さんが! 私とゲームする約束したんじゃないですか!!」

 「お、おう?」


 なんか俺、地雷踏んだっぽい。たしかにそんな約束してたな。でも具体的な日付とか聞いてないよ。


 「え~、お兄さん、するんじゃないの~」

 「なっ?! 兄さん、本当ですか?!」


 え、いつの間に俺とすることになったの? 一回もしたことないじゃん。いつもみたいに作ってよぉ。


 というか、二人とも俺のこと呼ぶとき「お兄さん」か「兄さん」で “お” があるか無いかの違いだよね。まぁ、区別つくしいいけどさ。


 「あらやだ。見て奥さん。アレ修羅場よぉ」

 「やーねー。若いうちからあんな二股かけるなんて」

 「しかも、片方の子はだとか。どっちをとるのかしらねぇ」

 「ひゃあ。やだやだ。まだうちの旦那のほうがマシよ」


 ご近所さんが噂している。たぶん俺のことなんだろうな。


 おい、桃花。これがお前のしてきた結果だぞ。近所から“ヤリ捨て野郎のヤリさん”って言われてるんだぞ。


 「?」

 「兄さん可哀想........」

 「だろ。ってことで、じゃーな、桃花。俺は千沙と遊ぶから」

 「えっ?!」

 「やったぁ!........です」

 「達者でな」


 『バタンッ』


 「えぇ、そんなぁ。......アンコールってことだね!! お兄さんの馬鹿ぁ!! お腹にいる子共どーするの!! 私だけで育―――」


 『ガチャッ!!』


 「ささっと入れ、馬鹿野郎!!!」


 今日も田舎は静かだが、一部うるさい。


 ........そんなところ、たぶん俺のとこだけである。

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