第244話

 俺はノエルの家に向かって坂道を登っていった。


ノエルの家が見えてくると、ノエルはすでに門の前に立って俺を待っていた。


「おはよー!」


ノエルは俺に笑顔で手を振った。


「おはよ。」


俺はノエルを抱きしめた。


「ノエルー、会いたかったよー。」


ノエルは顔を真っ赤にした。


何て可愛いんだろ。


俺は我慢出来なくなってキスをした。


ノエルはびっくりして何か言いかけたが、その口をふさぐようにまたキスをした。


とうとうノエルは話すのを諦めてくれたようだった。


「じゃ…あ…、そろそろ…ラジオを…。」


「…いやだぁ~、離れたくないよぉ~。」


ノエルは中に入ろうと体を離したが、俺は半分ふざけて後ろからまた抱きついた。


半分呆れた目でノエルが訴えてきたので、俺はノエルを自由の身に開放してあげた。

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