「あ、いえ、週末は課題をするように言われてたから…その…。」

担任は腕組して俺を睨んだ。

しまった！

地雷を踏んでしまった！

言うんじゃなかった！

「安藤さんという人から電話があってな、この間学校にかけてきた電話、ほら、おまえが水原さんの家に勝手に忍び込んで娘さんに乱暴したっていう…。あれな、安藤さんが（嘘を言ってしまいました。本当にすみませんでした。）って…謝罪してきた。俺も岩崎を疑うような事をしてすまなかったな。」

「安藤が…そんな事言ってたんですか…。」

安藤も…あいつなりに反省してるのかな？

安藤が前世でした仕打ちは、到底許せる事ではないが、いまさら前世のことを引きずりたくない。

この平和な世の中で、また由紀子と出会えたんだ。

前だけを向いて生きていきたい。

俺はそういう気持ちになっていた。

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