第241話

 不発弾のニュースはテレビで大々的に放送され、俺たちがそれに巻き込まれたことは、誰もが知ることとなった。


課題をせずに遊んでいたのが担任にも絶対にバレてしまっていると思うと、俺は学校へ行くのが苦痛でしかたなかった。


今度こそは停学かな…。


まさか退学にはなるまい…。


そんな不安を抱えて学校へ行った。


案の定、朝一番に担任から呼ばれた。


完全に諦めの境地で生徒指導室へ入った。


てっきり怒られると思っていたが、俺が思っているのとは違っていた。


「怪我は無いか? 気分が悪かったら保健室で寝ててもいいんだぞ。」


担任は俺の体を心配して気遣ってくれた。


「一応、病院で検査も受けて異常無しだったし、今も気分が悪いなどという事は無いです。」


俺は担任に告げた。


担任は安心したようだった。


「じゃあ、クラスに戻っていいぞ。」


「えっ、それだけですか?」


俺は拍子抜けして言った。


「ん? 他に何かあるのか?」


担任はいぶかしげな顔で俺に聞いた。



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