第237話


「…何が言いたいの?」


安藤は旭を睨んで言った。


「世界が続いていく動力は…。」


旭は安藤の目をしっかり見た。


「愛なんだ!」


旭は自信に満ちて言った。


「…と、パンダから学んだ!」


安藤は呆れたように笑った。


旭も一緒になって笑った。


「私は、運命の恋だとか、ソウルメイトとか、そういう恋愛にまつわることに関して否定的だったの。んでっ?何? と思ってて。だけどね、パンダファミリーの愛ある子育ての話を読んで、愛情が次の愛情になって、それがずっとバトンのように続いていくんだって思った。何ていうの? …生命のバトンは愛情が繋げていくのかな?と思ったりしたんだよね。昔から言い尽くされているけど、やっぱり愛は尊いものなのだと、何周も回りまくって今やっとわかった。」

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