第238話
安藤は話す旭の横顔をじっと見ていた。
「だから…好きあう者同士の愛も、次に繋げていく愛を育む大事な物なのかな? と思うんだよ。」
旭はゆっくり続けた。
「確かに前世のあんたはクソだったけど…由紀子を好きだった気持ちは本当だったと思う。でも途中から自己愛の方が勝ってしまって心の歯止めが効かなくなったんだろうね…。」
安藤の目にはうっすら涙が溜まっていた。
それをごまかそうと、安藤は上を向いた。
「おまえ、高校生のくせに生意気だな。」
安藤はクスっと笑って旭に言った。
「私は高校生を超越した存在だからねっ!」
旭は妖怪のような顔でフッっと笑った。
「え~話や…。」
横で類が号泣しながら言った。
「おまえ、いつからいたっ?」
安藤と旭が驚いて言った。
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