第212話
後部座席は両端に俺と類が座って、真ん中にノエルが座った。
いくら類でもノエルが他の男に触れるのが嫌だったから俺が真ん中に座ると言ったのだが、体の大きい男の子が真ん中だと疲れるだろうからとノエルが言って、真ん中に座った。
まあ、類にはおまえの胸の高鳴りはまやかしだといい続けているので、大丈夫だろう。
「やっぱ高級ドイツ車は乗り心地が違うね! 後部座席でもこの快適さ!」
類はシートの座り心地を満喫している。
旭は来る途中のカフェで人数分のキャラメルラテを買ってきていた。
いつもながら気が利くというか準備がいいというか…。
「ほら、あんたの分も買ってきた。」
旭がキャラメルラテを安藤に渡した。
「…どうも…。」
安藤は旭をチラリと見てお礼を言った。
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