第204話
「こんばんは。」
夜寝る前のいつもの時間に乃海君から電話がかかってきた。
どちらかが言い出した訳でもなく、二人で決めた訳でも無かったが、毎日この時間は電話で話すようになっていた。
そして私はその時間が来るのが毎日待ちどうしくてたまらなかった。この時間の為に一日を頑張った。
この時間があるから、おばあちゃんがいなくなった辛さも乗り越えられているように思う。
毎日電話をしていると、まるで恋人同士のような気がする。
乃海君から直接告白された訳でもないけど、夢の中ですでに告白されてるし、お互い気持ちも分かり合えてると思うから、このままでもいいのかなと思ったりする。
ほんとは夢の中だけじゃなく現実でも言って欲しい気もするけど…。
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