第196話
「なんだよ。」
「あんたはさ、全くわかってない!」
「はあ?」
「普通の女の子にはね、当たり前の儀式がいるんだよ! ま、私くらいの女子高生の向こう側までいった超越者にとっては他人の感情など目を見るだけでわかるけどねっ! 若造の心などスケスケのスケルトンっつーわけだ。ま、それは置いといて、乃海が今してるのは、告白してないけど俺の気持ちわかってるよね? これからも会うよね? ずっと一緒にいるよね? って事! コンビニでお金払う前にお菓子食べて、店出る前に金払うからいいだろ? って言ってるのと同じなんだよ! ったくおまえは、女の子の気持ちもコンビニのバイトの気持ちも分かってねーだろ!」
…女の子の気持ちは分かって無かったかもしれないけど、コンビニ店員の気持ちまでわからくてもいいだろ…。
つか、俺、コンビニでそんな事してねーし!
「わかったのなら、私にイチゴクレープのお供えをしたまえ。まだ売店に残っているはず。」
旭は悟りの境地に達したような顔をして俺に言った。
しぶしぶ俺は旭におさい銭を渡すと、旭は売店にすっ飛んで行った。
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