第193話
俺もノエルに全て話そうと思った。
「…由紀子だろ…?」
「………!」
ノエルは無言だった。
電話の向こうで驚いているのが伝わってきた。
「俺も実は、初めてノエルを見た時…、由紀子だ!って、ほんとビックリして、これが現実とは信じられなかった。その由紀子そっくりな子が、俺が探してるノエルで、じーちゃんが探していた澄子さんの孫で、もう何がなんだかわからなかったよ。」
「………。」
ノエルは電話の向こうで泣いていた。
「こんなことって…。乃海君は…本当に健二さんだったんだね。私たち、同じ夢を見てたんだね。」
「あれは…単なる夢じゃない。きっと、俺たちの前世だ! そして、俺たちは来世の約束をしたんだ!」
そして俺とノエルは同時に言った。
「四葉のクローバーが導いてくれた!」
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