第187話


「俺もな、何かおかしいとは思っているんだ。もし本当にお前が勝手に家に忍び込んで娘さんに暴行でもしようなら、普通すぐさま警察呼ぶだろ? それに、その電話の声も、親御さんにしては若すぎるような感じだったしな…。」


担任も腑に落ちないようだった。


「ま、でもだ。全くお咎めなしと言う訳にはいかんのだ。とりあえず、明日から今月いっぱいは放課後自習と、週末は課題を出すから、それやって月曜提出な。お母さんも、それでいいですか?」


「は…はい。」


母はとりあえず返事をしていた。


「じゃあ、今日は息子さんと一緒に帰ってください。」


俺と母さんは学校を後にした。



安藤のヤロー、逆恨みしやがって!


学校に電話するなんて、どこまで根性ひん曲がってんだ!


やっぱあん時一発殴っときゃよかった…。

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