第186話


 翌日の放課後、俺は担任の教師から呼び出された。


生徒指導室に行くと母さんがいた。


俺は訳がわからず担任に言われるがまま席に着いた。


担任は俺をジロリと睨んで話し始めた。


「夕べ、水原さんとおっしゃる方から電話があった。岩崎、お前…わかってるよな?」


「はぁ?」


水原?


ノエルが俺の学校に電話をかけて来るわけないし、ヤツか!


安藤だ!


あのヤロー、ノエルの親を語って電話しやがったな!


「お母さん、水原さんは、乃海君が水原さんの家に忍び込んで、娘さんに乱暴しようとしたと…こうおっしゃっているのですが…。」


「うちの子が?そんな…!」


母さんは突然そんな事を言われ戸惑った。


「いえ、まだ水原さんから一方的にそう言われただけで、私もずっと乃海君の担任をしてきて息子さんの事を見てきましたから、まさかそんな事をするようなタイプでは無いと思っていますが…。どうなんだ?岩崎?」


担任は俺に向かって言った。


「俺がノエルを襲うわけねーだろ!家に行ったことは本当だけど、忍び込んでねーし!」


俺は怒りで爆発寸前だった。

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