ノックアウトだ。完全降伏だ！

俺は心の中で白旗を揚げていた。

ってか！この由紀子そっくりの子がノエル？？？

そんな事ってあるのー！！！

今、目の前で起こっている奇跡に俺は失神しそうになった。

落ち着け！

落ち着くんだ！

とにかく、本当にこの子がノエルなのか確かめなければ…。

「ノエルなの？」

俺は聞いた。

緊張からか、声が情けなくひっくり返った。

「えっ！は、はいっ！」

ノエルは俺の方を見てびっくりしていた。

そうか…。

そうなんだ！！！

なんという事！

こんな事が俺の人生で起こるとは！

「君の質問に返事を書いた、岩崎乃海です…。」

「えーーーーーー！」

ノエルの驚いた声は、駅舎に響き渡った。

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