第170話


色白で大人しそうだけど芯が通ってる感じで、髪がさらさらで、夢で見た由紀子にそっくりだ。


こんなことって、あるのか?


もしかして俺、昔この子に会ったことあって、それを潜在意識が記憶してて、無意識に夢で見たのかな…?


いや、でも夢以外で会ったことは絶対ないはずだ!


こんな可愛い子に会ってたら、絶対好きになってるから!



「見てみる?」


俺はその子に宝箱を渡した。


「ありがとう。」


その子は恥ずかしそうにそれを受け取って、中からノートを取り出し、そのページを開いた。


「あ!」

その子が小さく呟いたので、反射的に俺もそのノートを見た。


「あー!」

それは、(来世の約束を信じますか)とノエルが書いたページだった。


「返事を書いてくれてる!」


その子はすごく嬉しそうに頬をピンクに染めて呟いた。



やばい…、可愛すぎる…。

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