第165話


「なんじゃ? そりゃ?」


類が呆れて旭に聞いた。


「学校に来る途中、電車の窓から見えた(トラクター王国)っていう看板にインスピレーションを受けて創作した。」


旭がオムそばをずるずる食べながら言った。


俺たち三人はまたいつものように、学校の帰りに横綱でオムそばを食べていた。


「トラクラー王国って、トラクターのレンタルか販売の会社だろ。んで? 乃海のキーホルダーの話聞いて、そのトラクター王国の物語作ったってか?」


「ウム。」


「おまえ、アホなんか頭いいんかわからんな!」


「は? 頭いいんだよ!」


類と旭はギャーギャー言って盛り上がっていた。

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