第162話 トラクター王国の話2
「姫、あなたの為なら私はこの命も惜しくない! 必ずや戦に勝って、領土を奪還し、そして王様にあなたとの結婚を許してもらうつもりです!」
「戦など行かないでください。勝って領土が戻ったとて、必ずや帝国はまた奪いにくるでしょう。」
「では姫よ、私と一緒に逃げましょう。二人で誰もいない世界へ行きましょう。」
二台は前輪と前輪を取り合い、国境へ向かって全速力で走りました。
しかしすぐに見張りの兵士たちに見つかってしまい、姫はお城へ連れ戻され、兵士は拷問にあいました。
「おまえごときが姫君をたぶらかすとは、この恥知らずが!」
上官は兵士をムチで打ち続けました。
兵士のうめき声は王国中に響き渡りました。
姫は監禁された城の塔の窓から兵士を思い、涙を流し続けるのでした。
そこへ、トラクター王国の王様がやってきました。
「姫よ、諦めるのだ。あの兵士は拷問を受けて、もうじき死ぬだろう。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます