第123話
安藤先生は、日を追うごとに厳しくなった。
次までにこなしておかなければならない課題を大量に出される。
学校の宿題もしなくてはいけないし、ピアノと英会話のレッスンもあるので、私は寝る間も惜しんでがんばった。
先生が出す課題をクリアできていても、先生にとってはそれは当たり前の事で特別誉められることは無い。
「ノエルちゃん、わかってるの?君、国立の工学部に行くんだよね? ここまで数学と物理できなかったら致命的でしょ?」
安藤先生は私が同じところでつまずくので怒りを通り越して呆れていた。
「…ごめんなさい。」
がんばっても出来ない自分が情けなくて、必死に堪えていた涙がポロポロ落ちてしまった。
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