第105話


 俺たち三人は目をウルウルしてえびす屋のおばあちゃんの話を聞いていた。


おばあちゃんも薄っすら目に涙を浮かべていた。


「つかさ、乃海のじーちゃんも澄ちゃんも可哀相なんだけど、乃海のばーちゃんも可哀相だよな! つか、ばーちゃん、めっちゃいい人じゃね?」


類はボロボロ泣きながら言った。


「それな!」


旭も同意した。


俺は必死に泣くのを我慢したが、その甲斐空しく涙が止まらなかった。

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