第62話


 それからというもの、その本屋の少女のことが頭から離れなくなった。


寝ても覚めても考えるのはその少女の事ばかり。


俺は完全に腑抜けになった。


少女の事を毎日思っていたらもう一度会いたくなって、空いている時間は気付くとあの本屋の辺りをうろうろしている。


少女は学校から帰って家業である本屋の仕事を手伝っているようだった。


何度も見続けていると、今度は少女と話をしてみたいと思うようになった。


しかしいきなり話しかけても怖がられるといけないし、嫌われるんじゃないかという恐怖心もあった。


考え抜いたあげく、俺はある案を思いついた。


俺は草むらへ行き、毎日のようにそれを探した。


四葉のクローバーを!

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