第58話
「なんか…昔どこかで聞いたような気がするんだけど…、ひたすら祈りを捧げる人々っていうか集団ってあるらしいよな。それでいろんな災いを本当に避けたりすることもあるらしいって。それで全ての災いが避けられるとは思わないけど、そういう思念のパワーって、俺はあると思うんだよな。もしかしたらツインソウルとかいうのに会わなければいけない宿命があるとしたら、出会うことによって、喜びとか愛とかのパワーがいろんなものにいい作用を与えるのかもしれないよな。」
俺は何気なく言ったのだが、類も旭も妙に納得している。
「それは何となくわかる。日本って特に言霊信仰ってあるじゃん。それもそれに近いのかもね。歴史を勉強しても、何かすごく強い力で何度も何度も宣伝されたことって、いつの間にかそれが本当の事、正しい事って思って、最悪戦争とかに突入したりすることたくさんあったみたいだもんね。現代の私たちから見たら、何でそんなバカなことするんだろって思うようなことでも、より多くの思念のパワーがあると、その場にいるとそう思うようになるのかも。みんなが敵意とか嫌悪とかマイナスの感情を持ってると、そこからまた不安とか恐怖とかいろんなマイナスの感情が生まれてきて、負のスパイラルになって泥沼になるのかもね…。という事はその逆もあるわけだよね。という事はツインソウルだかソウルメイトだか、運命の相手と出会って、超劇的な恋に落ちて愛のパワーを世界中に満たすってのも意味があることかもしれないね!」
旭は鼻息混じりに言った。
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