第56話
「ソウルメイトとか…ツインソウルっての、どうよ?」
唐突に旭が聞いてきた。
「魂の伴侶とか、もともと一つの魂が二つにわかれた片割れとかいうやつ?」
俺がそう言うと旭はソーメンをズルズル食べながら頷いた。
「おまえ顔に似合わずそういうロマンチックな話題好きだな!ってかさ、俺はもう
そのツインソウルってのに出合ったけどね!」
類が自信満々に言った。
「マジで?誰?」
俺と旭は同時に類に聞いた。
「3組の栗原凜っているだろ!あの子と俺は絶対前世から繋がってるソウルメイトだな!」
「何でわかったんだよ?てか、おまえたち付き合ってんの?」
「いや、まだだけど、時間の問題だね。前から可愛いなと思ってたんだけど、俺と目が合うと恥ずかしそうにサっと目を逸らすんだよ!毎回だぜ!絶対意識してるだろ俺のこと!」
「それ…あんたと目を合わせたくなくて逸らしてるだけでしょ。キモって思われてるね!」
「キモって何だ!おまえ言っていい事と悪い事が…。」
「だいたい、栗原凜って、うちの学校のアイドルじゃん!360度どこから見てもいつみても完璧な表情してるんだよ!完全に自分がモテるってわかってるって!そんなモテの将軍相手におまえ如きモテの足軽が相手にされるわけない!」
旭と類はギャーギャー言い争っている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます