第55話


「私をのけ者にして自分達だけ旨いものを食べるなんて絶対許さないからね!私は鼻が利くんだから隠し通せるわけないっ!」


旭は持ってきたプリンの袋を俺に渡しながら言った。


「今日の乃海飯は何かなぁ~。」


類はスキップしながら家の中へ入っていった。


「ナスと豚肉のピリ辛つけソーメンでございます。」


俺はテーブルセッティングをして、リビングでゲームをしている類と旭を呼んだ。


二人はナスと豚肉のピリ辛ソーメンを見ると、たちまち目を輝かした。


「やばっ、これ永遠に食べられるって!」


旭はソーメンをズルズル食べながら言った。


「今日も安定の乃海飯だな。」


類も一心不乱に食べながら言った。


二人ともに気に入ってもらえてよかった。


俺は人が美味しそうにたくさん食べている姿を見るのが好きだ。


二人が言うように、料理の道に進むのもまんざら悪くないかも。


でもなぁ、料理の世界は厳しいからなぁ…。



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