第45話
「そっか。」
俺はじーちゃんの為になんとか澄子さんを探し出してあげたいと思った。
じーちゃんは眠くなったようだったので、ベッドに横にならせて俺は部屋を出て行った。
部屋の外に出ると、ちょうど石田さんが俺を迎えにやってきた。
「ここの食事、老人向けで味が薄くて物足りないからさ、外で買ってきたんだ。乃海君の部屋で食べないか?」
石田さんは近所で旨いと評判の中華料理屋で持ち帰りの料理を買ってきてくれた。
そして俺の泊まる部屋のテーブルの上に並べた。
エビチリ、焼餃子、春巻き、チャーハン、酢豚、どれもよだれがでそう!
「めっちゃ旨そう!ありがとうございます。」
「俺こそお土産たくさんもらっちゃって、ありがとう。」
俺がもってきたお土産など、ほんとにたいしたことないのに、俺に気を使わせないようにしてくれる心配り、石田さんってほんといい人だよな…。
石田さんの買ってきてくれた中華は、見た目通りものすごく美味しかった。
石田さんが言うには、今日は持ち帰りだから買わなかったが、麺類も美味しいらしい。
今度食べにいってみよう。
「おじいさんの探し人は見つかった?」
石田さんがふいに言った。
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