第19話


「ん…、恋愛なんて興味ない人がいいよね。てか女に全く興味が無い人がいいね。恋愛なんてくだらない、くらいに思ってる人。ものすごく優秀で何かに打ち込んでて、他の事には目もくれない、みたいな。」


旭はオムそばをズルズル食べながら言った。


「そんな男、つまんねーだろ。」


類が呆れて言った。


「類よ!おまえはやっぱりアホだな。人間という高度な感情を持った生物の醍醐味という物の楽しみ方を全くわかってないのだな、哀れなヤツよ。いいか!そういう今まで女なんかに目もくれなかった男が、私に会った事によって今までの自分が崩れ去り、君の事が頭から離れない!どうしたらいいんだ…っていう自我の崩壊の過程?私と出会ったことによって知る恋愛の甘美な痛み?何も手につかなくなって悶え苦しむさま?…みないな、そういうのがぐっとくるんだよ!突き刺さってくるんだよ!そういう男だと、むちゃ萌えるんだよ!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る