第20話
「変態か、おまえは。つか、おまえ相手に自我崩壊する程の恋する秀才男って、ウケるわ!」
うっとり妄想に浸る旭に類は呆れて言い放った。
「今回、運命の相手、とか言われて思ったんだけど、運命の相手って、どう思う?私はね、正直そんな事言われても、んでっ?って思う。だから何なの?って感じしない?運命の相手って、ようするにその人とだったら分かり合えるし相性いいし、全て上手くいくって事なんでしょ?まあ幸せなのかもしれないけど、人間の成長としてはどうなのかな?全て上手くいく相手と全ての事を上手くいかせるのって、そこに学びはあるのかな?簡単すぎて人類の進化が後退しないのかな?」
一人や二人の恋愛で人類の進化の次元まで問題は発展しないと思うけど、まあ、言ってることは無しではないよなと俺も思う。
「俺は憧れるな。運命の美少女とドラマチックに出会って、劇的な恋愛したい。」
類はうっとり妄想している。
運命の相手か…。
じーちゃんの探しているその人は、運命の相手だったのかな?
ん!
でも結局一緒になれずにばーちゃんと結婚したんだから、運命になれずじまいの相手だったんだろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます